ソープランドは、日本で唯一、本番行為である膣挿入のセックスが容認されている性風俗店です。本番行為は、膣の中の粘膜に接触する可能性があり、また膣分泌液にも接触しやすいため、ヘルスやピンサロよりも性病に感染するリスクが非常に高いと言えます。
また、風俗店でも感染者が非常に多い、クラミジアや淋病などの性病は、1回の性行為で30%~50%の確率で感染するとされており、ソープランド(以下ソープ)を利用する際は、性病感染対策を行う必要があります。今回は、ソープのプレイ内容や性病に感染するリスク、感染しやすい性病を解説したいと思います。
参照:コンドームが破れていた!性病感染のリスクについて
ソープランドの主なプレイと性病に感染するリスク
ソープとは、セックス(膣性交)ができる風俗店です。トルコ風呂、特殊浴場、ソープなど様々な呼び方で古くからある性風俗業で、本番行為があるため男性からの支持も多く、今なお人気のある業種です。ここでは、ソープがなぜ本番行為が可能なのか、またソープでどんな感染リスクがあるかを解説します。
ソープはなぜ本番行為が可能なの?
まず最初に、『本番行為は違法じゃないの?』『なぜ膣性交が許されているの?』と思うかもしれませんが、ソープは、あくまで個室付きの浴場経営をしているだけという扱いです。中での男女のサービスについては、ソープ嬢の裁量によるサービスということになっているため、グレーではありますが違法ではありません。
もともとソープは個室付きサウナ風呂の特殊浴場と言うことで営業許可を取っており、女性がお客さんの入浴補助をすると言う建前になっています。ですから、ソープには建前として必ずお風呂やサウナ施設が有りますし、ドアには窓が必ずある事が条件です。
中での出来事、つまり性行為に関しては、ソープ嬢とお客さんが勝手にやっていることで、あくまでお店のサービスではないことが前提な為、強制ではないという事となっています。男女が個人で恋愛しているという前提になっているということです。
入浴料と、ソープ嬢に払うお金が別に必要なことや、避妊具やローションの管理をソープ嬢の裁量に任せることを明確にしていることが、違法である売春行為を回避してることとなります。(入浴料とソープ嬢への料金を同時に支払う場合も多いです)
point.『ヌキ』だけのピンサロや、受身が主流の性感マッサージとは異なり、ソープは本番行為が可能な事や、女の子といちゃいちゃムードを楽しんだり、女の子を攻めることを楽しめること、さまざまなオプションがあることも特徴的です。
ソープの主なプレイ内容
ソープはファッションヘルスのサービスに加え、本番行為が可能ということで、プレイ内容はとても幅広くほとんどの行為を網羅しています。
- キスやディープキス
- コスプレ
- シャワールームで洗体
- フェラやクンニ
- ローションプレイ
- マットプレイ
- 前立腺マッサージ
- アナルセックス
- 電マなどの大人のおもちゃ
- アナル舐め、舐められ
- 素股(スマタ)
- 膣挿入(セックス)
通常のプレイ内容で性病感染リスクが高いフェラやセックス(膣挿入)のサービスがあります。一般的に、膣性交はコンドームを着用して行われます。いわゆる『ナマ』でセックスできるソープもありますが、性病の感染リスクの観点から、非常にリスクが高いため、必ずコンドームを着用しましょう。
point.コンドームなしのNS(ノースキンプレイ)について
一部のソープでは、ノースキンプレイ、すなわちコンドームなしでの膣挿入を売りにしているお店もあり、さらに支払金額に応じて『中出しOK』のソープもあります。
確かに、女性がピルなどの避妊対策をしたうえでのセックスは、妊娠の心配はほぼありませんが、性病の感染対策としてかなり危険です。
ソープで性病に感染するリスクが高い理由
主な性病の感染経路は、性器の粘膜同士の接触による【粘膜感染】が多いです。ソープでは、本番行為は素股(スマタ)よりも感染の危険度が高い膣挿入(本番行為)が通常プレイになっているため、ペニスと女性器の粘膜が接触し、性病に感染するリスクが非常に高いと言えます。
コンドームを着用することで、粘膜感染の多くを防ぐことができますが、コンドームが破れたり、素股(スマタ)などのサービスを受けることで感染リスクが飛躍的に高まります。
また、あまり知られていませんが、風俗業界で感染者が多いクラミジアや淋病は咽喉(のど)にも感染するため注意が必要です。咽喉(のど)に性病を感染している風俗嬢からフェラを受けることでペニスに感染します。反対に、性病に感染している状態でクンニをすることで、自分の咽喉(のど)にクラミジアや淋病が感染する可能性があります。日本では生フェラが主流ですが、本来はコンドームを着用するゴムフェラを行うことで、性病感染のリスクを軽減することが好ましいです。
さらに、性病の症状が性器周辺に表れている場合は【接触感染】にも注意が必要です。たとえコンドームを着用していたとしても、陰部周辺のしこりやイボ、水ぶくれや傷口など、患部と接触することで感染する可能性があります。中には、体毛の接触によって感染する毛じらみ症なども存在するため、ソープで性病の感染を完全に防ぐことは不可能と言われています。
point.風俗店で働く5人に1人、全体の約20%の女性は、クラミジアや淋病を始めとする何らかの性病に感染していると言われています。中でも、ソープで働く女性は、膣挿入を行うため感染リスクがかなり高いと言えます。
ソープ嬢がシャワータイムで使用するイソジンやグリンスで性病は防げるの?
一般的なソープでは、女性と一緒に浴室に入り、体を洗ってもらい浴槽につかります。ことのきに、衛生面を考慮し、イソジンやグリンスを使用する場合があります。
結論からいうと、イソジンやグリンスではほとんどの性病感染を防ぐことができません。性病の多くは、性器の粘膜や血液から感染するため、表面だけ洗っても感染を防げないからです。しかし、性器を綺麗にすることでカンジダや細菌性の感染症の予防になります。
イソジンは、プレイの始めと終わりに使用します。プレイ前はお互いの口内の除菌のために、プレイ後は、フェラやクンニを行うことで、どうしても口内に雑菌が侵入してしまうため、お互いの口内に入った精液や体液を綺麗に洗い流すためです。
精液や体液には、咽喉(のど)や口内に感染するクラミジアなどの細菌が含まれている可能性があるため、特にフェラやクンニによって相手の体液が口内に含まれている場合、プレイ後のイソジンは重要です。
また、最初のシャワー時に、グリンスでペニスを洗うケースもあります。グリンスとは、殺菌消毒及び洗浄を目的とする薬用石ケン液で、ご使用部分にただれや、傷等外傷がある場合に殺菌成分のトリクロサンが刺激を与える為事前に相手の反応を見て対応出来るといわれています。
一時は、グリンスは性病検査ができるボディーソープという噂が流れ、業界にかなり広まりました。しかし、痛がったら性病の疑いがある、というのは迷信で、性病じゃなくても傷等にしみることで普通に痛みを感じます。ただし、性器に傷があることで性病感染リスクが高まるので、参考程度にはなると思われます。
シャワー前やプレイ後の性器周辺は、お互い雑菌がたくさん着いていて、とても綺麗とは言えません。グリンスじゃなくても、性行為の前後の性器は綺麗に洗うことで、性病じゃなくても細菌性の感染予防になります。
point.ソープやヘルスなどの風俗店の多くは、イソジンやグリンスを使用します。男性にとっては『俺が汚いってこと?』『性病か疑ってるの?』など思うこともあるかもしれませんが、お互いに口内や性器を綺麗にすることは、性感染症の観点から大切なことなので、男性の方は、嫌な顔せずにマナーと思って対応しましょう。
ソープランドで感染リスクが高い性病の種類
ソープで感染する可能性がある主な性病の種類と、特に気を付けたいクラミジアや淋病について解説します。
ソープで感染する可能性がある主な性病とは
ソープではほぼすべての性病に感染する可能性があります。感染する可能性がある性病は以下の通りです。
性病の主な感染経路は、膣挿入・素股・フェラなどの粘膜同士の接触によって感染する【粘膜感染】や、素股やフェラ・クンニ、アナル舐めなど性病の症状などの患部と接触する【接触感染】、性器の小さな傷口や出血を伴いやすいアナルセックスなどで感染しやすい【血液感染】などがあります。
特に、風俗店でも感染者が多いクラミジアや淋病は感染力が高いため、ソープを1回でも利用すると感染してしまう可能性があります。また、日本でも感染者が急増している梅毒は、血液からも感染します。1回の利用で性病に感染する場合もありますし、100回利用しても感染しないこともあります。
point.ソープでは、基本的な性行為は何でもありなので、感染する可能性がある性病の種類は非常に多いと言えます。
HIV(エイズ)の感染リスクは、コンドームを着用することで比較的軽減されますが、膣性交時やアナルセックス時に、コンドームを着けずに行ったりコンドームが破れてしまうとかなり危険です。また、女性が生理中であったり、ペニスに小さな傷がある場合も注意が必要です。
咽喉(のど)に感染するクラミジアや淋病に注意!
リソープで感染する可能性がある性病の種類は多くありますが、その中でも気を付けたい性病は、風俗店で蔓延していると言われているクラミジアや淋病です。
これらは1回の性交で感染する確率やおおよそ30%~50%と言われているうえに、フェラなどのオーラルセックスで咽喉(のど)に感染する怖い性病です。
また、クラミジアや淋病は、主に粘膜の接触で感染しますが、膣分泌液や体液にも病原菌が混在しているため、膣挿入時だけコンドームを着用しても感染を防ぎきれません。膣性交前後で感染するリスクは高いことや、『ナマ』でのフェラやクンニ、素股(スマタ)によって感染する可能性があるということです。
クラミジアや淋病は、フェラやクンニによって咽喉(のど)にも感染する性病です。クラミジアや淋病に感染している約20%~30%の人が咽喉(のど)にも感染していると確認されているため、デリヘルで通常プレイである生フェラによって感染することがあります。また、ディープキスやクンニによって自分自身の咽喉(のど)に感染するリスクもあることを覚えておきましょう。
point.風俗嬢は性病感染に対しての意識がとても高く、常に気を使っています。しかし、咽喉(のど)の感染に関しては、比較的意識が低く、日本の多くのソープを始めとする風俗店は生フェラが主流です。コンドームを着用しないフェラは感染リスクが高まります。
ソープ嬢は定期的な性病検査をしているから大丈夫?
ソープは、風営法により定期的な性病検査をソープ嬢に義務化しています。しかし、定期検査など多くて月に1回程度が通常です。ここで重要なのが、定期検査を行ってはいるもののイコール安全とは言えないということです。
というのは、性病検査を行っていても、多くの性病は、感染してから1ヵ月~3ヵ月ほど経たないと性病検査で陽性判定(性病と判定されること)が出ないからです。
性病の種類によって、潜伏期間(感染から発症までの期間)が異なりますが、HIV(エイズ)などは感染から検査判定が可能になるまでおおよそ3ヵ月必要で、もしそのソープ嬢にHIV(エイズ)の用船判定が出たら、その3ヵ月をさかのぼって性行為を行ったすべての男性に感染リスクがあることを意味します。
例を挙げてみます。1日に5人の男性とプレイしている女性なら、月20日出勤として月に100人との男性と性交します。ということは、1人目の男性から性病感染していたら、その女性と性交したその性病に99人は感染している可能性があるということです。
point.性病検査を定期的にしっかり行っている優良な性風俗店も多くあります。しかし、いくら検査体制がしっかりしている優良な風俗店であっても、極端な話、前の男性が持っていたHIV(エイズ)やクラミジアにソープ嬢が感染していたら無意味なのです。
ソープではとにかく『ナマ』を避けることが大切!
性病感染リスクの観点から、ソープなどの風俗を利用しないことが1番リスクが少ないですが、もしソープを利用することがあれば、とにかく『ナマ』を避けることが大切です。
膣性交はもちろん、フェラも同様です。挿入時だけではなく、フェラのサービスを受ける時も同様にコンドームを着用しましょう。男女とも、相手の体液や精液を自分の性器や口と接触させないことが、性病の感染予防では大切になってきます。
ソープランドで性病に感染した疑いがある方は必ず検査を
風俗店で遊んだ数日後~数か月後に、ペニスや性器周辺、咽喉(のど)の違和感を感じたら、もしかしたら性病に感染している可能性があります。また、性病に感染しても無症状のケースが多いため、ソープを利用した際は、性病検査を検討してみましょう。
『きっと大丈夫』と思って放置してしまうと、あとで大変な目にあうことも。性病を放置することで、のちのち重症化することや、パートナーとのピンポン感染の原因となります。また、自身もパートナーも将来の不妊症や母子感染のリスクにつながります。そのため、性病の疑いがある場合は必ず検査を行いましょう。
性病感染の多くは、性器の粘膜同士の接触ですが、クラミジアや淋病などは咽喉(のど)にも感染するため、風俗店でクンニやディープキス、アナル舐めなどを行った方は、必ず咽喉(のど)の検査も行いましょう。
性病検査を検討中の方へ
性病を検査できる場所は、主に泌尿器科や性病科がある病院、保健所がありますが、誰にもバレずに自宅で性病検査できる性病検査キットがおすすめです!
性病は自然治癒しない病気なため、重症化する前に治療が必要です。不安な場合は早めの検査を行いましょう。おすすめは以下の咽喉(のど)の検査を含む検査キットです。
◆2項目+のど2項目
対象:クラミジア・淋病・のどクラミジア・のど淋病
特徴:風俗店で最も感染者数が多いクラミジアや淋病を、咽喉(のど)の検査も抑えた検査キットです。とりあえず検査しておきたい人におすすめです!
◆6項目+のど2項目
対象:クラミジア・淋病・トリコモナス・カンジダ・HIV(エイズ)・梅毒・のどクラミジア・のど淋病
特徴:感染確率が比較的高い6つの性病を押さえた検査キット。特に日本でも感染者が急増している梅毒の感染をしておくことは重要です。クラミジアや淋病だけではなく、念のため幅広く検査しておきたい人におすすめです!
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