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性病の薬・抗生物質特集

淋菌感染症(淋病)の症状や感染経路・治療や治療薬について解説します!

『性病』の中でも感染力が強い淋菌感染症(以下:淋病)とは、淋菌という細菌が原因で起こる性感染症(STD)のことを指す病名で、性病の中でも代表的な感染症のひとつだと言われています。それでは淋病の症状や感染経路、検査方法や治療・治療薬について詳しく解説していきます。

淋菌感染症(淋病)の症状や感染経路について

淋病(りんびょう)とは最も一般的な性感染症の1つで、淋菌という『菌』が性器やのどに感染して起こる性感染症のことで、クラミジアと同様に感染者が多い代表的な性感染症です。

淋病には、性器淋病・のど淋病の2種類が存在しますが、どちらも性行為(セックス・オーラルセックス・アナルセックスなど)で感染します。

淋病の症状が表れる人の多くは男性で、女性の多は症状を感じることがなく、知らない間にパートナーに移してしまうことがあるため注意が必要な性病と言えます。

淋病の主な症状

淋病は、2日から7日間の潜伏期間を経て排尿痛や尿道から膿が出るなどの症状を引き起こす可能性があります。

男性の主な症状

  • 尿道のかゆみや違和感
  • 排尿時の痛みや灼熱感
  • 黄色っぽいどろどろした膿が多く出る
  • 尿道の出口が腫れる
  • 性器の腫れ
  • のどの腫れや痛み

point. 淋菌感染症(淋病)の症状はクラミジアとよく似ており、淋病も尿道からの膿がでますがややどろっとした白色~黄色っぽいことが特徴的。また尿道炎を引き起こす可能性が高く、排尿痛も比較的強く感じることが多いといわれています。

女性の主な症状

  • はじめは自覚症状があまりない
  • おりものの増加
  • 生理以外の出血(不正出血)
  • 下腹部の痛み
  • 微熱
  • 排尿痛や排尿困難

女性の場合、子宮頸管炎を引き起こすことが多く、主におりものの増加や不正出血、下腹部痛といった症状が多いと言われています。女性のほとんどが無症状が多いため、潜伏期間がはっきりとしていません。そのため、男性への淋菌感染症の感染源になってしまうことも。

point. 淋病は主に男性に症状が強く出る傾向がある性病です。淋菌感染者との1回の性行為により感染する確率は30%と非常に高いのが特徴で、性行為の多様化(オーラルセックスなど)を反映して、咽頭や直腸感染などの性器以外の感染例が増加している現状があります。

淋病の感染経路

淋菌は、高温にも低温にも弱く、増殖するためには酸素が少なくて二酸化炭素が多い環境が必要です。そのため、通常の環境では生存することができず、性行為で人から人へ感染することが主な感染経路です。

オーラルセックスが一般的になっている中、咽喉への感染があまり知られていないため十分な感染対策をとることができずに多くの人に感染しています。また、アナルセックスによって直腸への感染も確認されています。

1回の性行為での感染確率は約30%といわれており、精液や腟分泌液、感染した箇所の粘膜が相手の粘膜に接触して感染します

粘膜通しの接触が非常に感染しやすいためコンドームなしでの性行為はリスクが高いと言えます。

通常のセックスはもちろん、感染している人にフェラチオをした、のどに感染している人にフェラチオをされた、などでのどへも感染します。

point. 淋病は、クラミジア同様、咽喉にも感染する厄介な性病です。キスや一緒にお風呂に入る程度では感染することはまずないと言われていますが、唾液を交換するようなキスの場合は否定できません。

淋病感染者の特徴

参照:厚生労働省

淋病の感染者の特徴としては、10代後半から30代の性活動が盛んな若者に多く見られます。

男性のほうが患者さんの数がかなり多く、男性の患者さんの多くには症状が出ます。しかし、クラミジアとは対照的で女性の多くには症状が出ません。

厚生労働省の統計でも圧倒的に男性の感染報告がかなり多いのは、それだけ女性が淋病にかかっても症状が出にくいことを表しています。

point. 淋病は女性の症状が起こらないことが多いため、気付かないうちにパートナーに移してしまうことも。男性だけ性病治療しても、再度パートナーから感染する場合があるためパートナーがいる場合はペアで検査・治療が必要です。

参考:カップルで検査!ペア検査キット人気ランキング≫

淋病を治療せずに放置すると…

男性の場合、2日~7日の潜伏期間を経て尿道炎症状である排尿痛や尿道分泌物が見られます。淋菌性尿道炎が治療されないと、尿道内の淋菌が管内性に上行し、精巣上体炎を起こす可能性が非常に高くなり、はじめは片側性ですが、治療せず進行することで両側性となり、治療後に無精子症を生じる場合があるといいます。

女性の場合、子宮頸管炎、子宮内膜炎、尿道炎、膀胱炎になる恐れがあります。また、卵管炎や卵巣炎も併発すると子宮外妊娠や不妊症の原因にも繋がります。

また、出産時に感染していると、赤ちゃんにうつる、いわゆる母子感染が起こる可能性があります。

point. 淋病をはじめとする性病は自然治癒できない病気です。感染したら必ず治療が必要です。そのためにも、すこしでも性器に違和感を感じたり、性病の症状がみられた場合は『念のため』検査することをおすすめしています。

参照:『性病検査で病院・保健所・計病検査キットの比較

淋病の検査方法や費用について

次に、淋病の検査方法や検査が可能な場所、検査にかかる費用について説明します。

淋病の検査方法

淋病の検査方法は、淋病の原因である淋菌の有無を確かめます。検査方法の種類は、グラム染色標本の検鏡、培養法、核酸増幅法などがあります。

培養法

尿道分泌物または膣分泌物を選択培地等を用いて培養する方法。

特徴としては、病原体に有効な薬剤を見つける検査が実施できるので推奨されている検査方法だが、検査結果が出るまでに一定の時間を要する。

クラム染色標本

尿道分泌物または膣分泌物をグラム染色した後、顕微鏡で観察する方法。グラム陰性双球菌が観察されれば淋菌と強く推定される。

特徴としては、子宮頸管、咽頭、直腸など淋菌以外の他の細菌が多く存在する部位では推奨されないが、迅速診断として極めて有用とされ尿道炎における診断には必須であるといわれている。

核酸増幅法

(遺伝子検査)

リアルタイムPCR法、SDA法、TMA法などで検体中の淋菌が有する、遺伝子を増幅させて検出する方法。

リアルタイムPCR法やSDA法、TMA法は、クラミジアとの同時検査が可能であるため淋病検査に幅広く利用されている方法。

point. 当サイトでも性病検査で推奨していますGME医学検査研究所でもリアルタイムPCR法が採用されています。

淋病の検体の採取方法

淋病を検査する方法は性別や感染箇所によって異なります。

男性器

尿検査(初尿)

※よく健康診断などでは排尿の中間あたりの尿を検査しますが、それは余計な異物が混入しないようにするためです。性病の検査はその『余計な異物』を検査するため初尿をとります。

女性器

膣内の分泌物

※膣内に細長い面病のような物を挿入し、膣の中の分泌物を採取し検査します。

のど

のど周辺の分泌物やうがい液

※のど周辺の分泌物を長い綿棒のような物で採取するスワプ法がありますが、この方法が吐き気を起こすため、うがい液の検査を行うケースもあります。

直腸

直腸の分泌物

※直腸に細い綿棒を挿入し、直腸内の分泌物を採取し検査します。

point.上記の採取での検査は抗原検査と呼ばれる検査方法です。抗原とは体外から侵入した病原菌のことで、膣などの分泌物に淋菌が存在するかを検査する方法です。その他に抗体検査にあたる血液検査もあります。

淋病の検査できる場所

淋病の検査ができる場所は、主に病院か保健所、郵送検査である性病検査キットがあります。なお、感染から24時間後から検査受付が可能です。

病院(男性) 泌尿器科、性病科
病院(女性) 婦人科(産婦人科)、性病科
咽喉(のど)

性病科・耳鼻咽喉科

※各保健所では無料で性病検査を行っていますが、月1回ほどしか検査日が設けていないケースも多く、さらに検査項目が少なくクラミジアの検査を行っているか事前に確認が必要です。

保健所

各都道府県の保健所

※各保健所では無料で性病検査を行っていますが、月1回ほどしか検査日が設けていないケースも多く、さらに検査項目が少なくクラミジアの検査を行っているか事前に確認が必要です。

性病検査キット

GME医学検査研究所・アルバコーポレーション(STDチェッカー)・ふじメディカル・さくら検査研究所・予防会

※検査キットを使用した郵送検査を行います。ご自身で検体を採取し、専用の容器に保管してポストに投函し検査所で検査が行われます。後日、スマホやパソコン等で検査結果を確認します。

point.症状が強く出ている場合は必ず病院で検査しそのまま治療を行いましょう。

無症状または症状かどうかわからない場合は、性病検査キットを利用することで病院へ行くことなく検査できます。また、検査キットなら咽喉(のど)の検査も同時にできるメリットもあります。『性病検査キットとは?6つのメリット解説!』をご覧ください。

淋病の検査料金

淋病の検査料金についてです。病院で検査する場合は、症状が出ているケースは保険適用となり、無症状の場合は保険適用外となります。保険適用の有無によって料金に差がありますので注意が必要です。

病院

診察料:3,000円~6,000円

検査代:4,000円~

初診料(再診料):1,000円~(200円~)

合計:7,000円~10,000円程度

※上記の金額は保険適用外で算出しています。

保健所

基本的に無料

※淋病の検査を行っていない保健所もあります。

性病検査キット

3,500円~5,000円

※性病検査キットをお考えの方は『性病検査キットを選ぶ前に知っておきたい5つのポイント』を参照してください。

point.検査にかかる費用は一般的な料金です。実際の検査は、淋病だけではなく他の性病の疑いが否定できないため同時に何種類かの性病検査を行うケースがあり、上記の金額よりも費用がかかることが通常です。

どこで検査してもらうか悩む方は『検査キットの信頼性と病院・保健所との検査精度や費用を徹底比較』をご覧ください。

淋病の治療方法とは?

淋病の治療は主に点滴か投薬治療で、菌が原因な為、細菌を殺す抗生剤を用います。原因となる淋菌を駆除することができれば、淋病(淋菌感染症)は完治したといえるでしょう。

淋病には抗生物質

咽頭淋病の場合は、点滴を1回(30分)注入して治療をします。点滴を1回打つだけで95%以上で治るといわれています。尿道炎や子宮頚管炎に対しては、抗菌薬を点滴か静脈注射、もしくは筋肉注射を1回投与します。

しかし、完治しないと再び淋菌が増殖していますので、点滴を打ってから潜伏期間である1週間~2週間後に病院でもう一度検査し陰性判定が出るまで安心できません。

また、淋病を発症する人のうち約30%はクラミジアなど他の菌に感染していると言われています。その可能性を考えて飲み薬の抗生物質を併用する場合もあります。2週間ほど抗生物質を飲み続ければ基本的には完治します。

飲み薬の場合、クラミジアの治療薬でも使用されるマクロライド系は抗生物質(アジスロマイシン)を含む『ジスロマック』などがあります。

淋病の治療費

淋病の治療費は、薬代を入れて1回5,000円~7,000円(保険適用)が相場です。もちろん病院によっても異なりますので目安にしていただければと思います。

内訳としては、診察費や検査費が3,000円+初診料1,000円+薬代2,000円といったところでしょうか。

point.上記の料金は淋病のみの検査・治療のケースのサンプルです。他の性病の検査や治療が重なると当然金額も高くなります。また、抗生剤を毎日服用することをサボってしまうと治療期間が伸び、再検査や薬の投与が長引く原因となり料金が上乗せされますので、しっかり完治するまで治療を続けましょう。

淋病の治療期間

淋病の治療は抗生剤の投薬治療となるため、薬を飲んでいる期間が治療期間となります。

投薬期間は薬の種類や症状によって異なりますが、一般的には2週間ほど続けて抗生物質を服用すれば完治するでしょう。尿道炎などで辛い排尿痛があったとしても、3日ほど抗生剤を服用することで痛みも和らぎます。早い段階で検査を行っていれば1週間~2週間程度で終わるケースもあります。

point. 淋菌が完全に体から消えないうちに治療を止めてしまうとすぐに増殖して症状が悪化するため完全に陰性判定を受けるまで治療を続けます。特定のパートナーがいる場合は、感染している可能性が高いため、再発を阻止するためにもパートナーも一緒に検査・治療を受けることを推奨します。

淋病の症状まとめ

淋病は、男性に強い症状が出ることが多く、尿道から黄色っぽい膿が出たり、強い排尿痛を感じることが特徴的です。対照的に女性のほとんどは症状が出ないため、気付かない間に男性に移してしまうことや、知らない間に重症化するケースがあり治療に時間がかかることも。

また、淋病に感染している方の約30%はクラミジアなどを併発していことがあるため、複数感染も視野に入れての検査や治療が必要です。

『もしかしてら性病かも?』と思ったら、必ず病院で検査してみましょう。症状がない、またはその症状が性病なのか知りたい方は、念のため病院や検査キットでの検査を検討してみてはいかがでしょうか。

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