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性病の薬・抗生物質特集

C型肝炎の治療薬や治療費、治療期間について

C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)が血液や体液を通じて感染し、それによっておこる肝臓の病気です。B型肝炎というとピンとくる方も多いかもしれませんが、C型肝炎が重症化することで慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行していく危険性があります。また、肝臓がんの約80%はC型肝炎が原因とされています。

しかし、C型肝炎に感染した場合、具体的にどのような治療薬を用いてどようような治療をおこなえばいいのか、また期間や費用はどれくらいかかるものなのか、疑問を持つ人も多いと思います。今回は、C型肝炎の治療や治療薬、その期間や費用について解説していきます。

C型肝炎とは?

最初に、簡単にですがC型肝炎についてお話ししたいとおもいます。

肝炎ウイルスにはA型、B型、C型、D型、E型が存在ます。その中のC型によって発症する肝炎のことです。肝炎とは肝臓疾患の一種のことで、肝臓に炎症が発生することで細胞が破壊されていき、破壊された部分から硬化して機能低下が始まります。

一般的には、C型肝炎ウイルスに感染すると2週間から6ヵ月を経て、急性の肝障害を起こします。しかし、自覚症状の多くは「体が少しだるい、食欲がない」という程度です。また、黄疸も出にくいため、気づかない人も多いのが特徴です。感染を放置していると、慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行していく危険性があります。

また、C型肝炎ウイルスは、感染した人の血液を介して感染します。一般的には性行為での感染は比較的少ないと言われていますが、出血を伴いやすいアナルセックスなどは感染リスクが高まります。通常、他人の血液に直接触れることが無ければ、握手や食器の共用、お風呂での感染はありません。日常生活においては、歯ブラシやひげ剃り等血液が付着する可能性があるものの共有、子どもへの口移しやスプーンなどの共有は念のためやめましょう。

C型肝炎の治療法について

C型慢性肝炎の治療の目標は、『抗ウイルス療法』によってウイルスを排除することで、肝臓病が進んで肝硬変や肝がんになってしまわないようにすることです。また、ウイルスの排除がうまくできなかった場合や、副作用などの原因で抗ウイルス療法を中止してしまった場合、他の病気などの理由で抗ウイルス療法を受けられない場合などには、肝臓の炎症を抑える『肝庇護療法』を行うことで、肝臓病の進行を遅らせることができます。

ただし、C型肝炎も慢性ではなく急性だった場合、症状も軽く気が付かないうちに発症して気が付かないうちに治るというケースも多いため、薬などは使わないことのほうが多いようです。急性C型肝炎でも治療薬を使用する場合もありますが、一般的には薬を使うのは慢性のC型肝炎と考えておきましょう。

主な治療法 説明
抗ウイルス療法

ウイルスを排除する治療には、インターフェロン製剤、経口抗ウイルス薬および直接作動型抗ウイルス薬の3種類があります。C型慢性肝炎、肝硬変の治療では、3種類の薬を使い分けますが、肝炎の症状によって薬の組み合わせが異なり、治療法は大きく分けて次の3通りに区分されます。

① インターフェロン製剤、ペグインターフェロン製剤

インターフェロン製剤は患者さんの身体に働きかけて、C型肝炎ウイルスを排除する物質を作らせたり、異物を排除する「免疫」の反応を強くしたりする注射薬です。週1回投与で効果を発揮できるようにした製剤です。

②経口抗ウイルス薬

経口抗ウイルス薬はインターフェロン製剤や直接作動型抗ウイルス薬と併用することで効果を高める経口薬(飲み薬)です。

③直接作動型抗ウイルス薬

C型肝炎ウイルスが肝臓の細胞内で増える過程を直接抑制する経口薬(飲み薬)です。直接作動型抗ウイルス薬は、ペグインターフェロン製剤、経口抗ウイルス薬とともに3剤併用療法で用いられる直接作動型抗ウイルス薬、インターフェロン製剤を使わない飲み薬のみによる治療に用いる直接作動型抗ウイルス薬、直接作動型抗ウイルス薬の配合薬などがあります。

肝庇護療法 肝炎の鎮静化の目的で、肝・胆・消化機能改善剤の内服、肝機能改善薬の静脈注射などを行います。また、鉄は肝細胞が障害される際に必要な元素であることから、定期的な除血によって鉄の量を減らす瀉血療法も肝炎の鎮静化に有用です。

C型肝炎の治療薬について

最初の治療として使われる抗ウイルス薬は、2014年以降、新しい抗ウイルス薬(新薬)が続々と登場していることで、適切な治療ができればC型肝炎の患者さんの95%以上は完治できるようになりました。以前まではインターフェロン治療で改善しなかったような人もほぼ治せるようになってきています。

ただし、C型肝炎ウイルス(HCV)の遺伝子型は、1a、1b、2a、2bの4タイプ(型)があり、それぞれに合った抗ウイルス薬を使用しなければ効果が期待できないため、治療薬は慎重に選ばなくてはなりません。

タイプ 治療薬
1b型
  • アスナプレビル+ダクラタスビル
  • パリタプレビル・オムビタスビルの合成
  • エルバスビル+グラゾプレビル
2a+2b型
  • ソホスブビル+リバビリン
全ての型
  • グレカプレビル・ピブレンタスビルの合成
  • レジパスビル・ソホスブビルの合成

C型肝炎治療薬の副作用

C型肝炎の治療薬を服用、投与することでまれに副作用が起こる可能性があります。そして、C型肝炎ウイルスで厄介といわれているのがインターフェロンによる副作用が重いということです。

その症状はインフルエンザ感染によるものと酷似しており、発熱・筋肉痛・頭痛・関節痛・食欲不振・倦怠感・悪寒など、このような症状が発生するようです。

また、C型肝炎の新薬にも、以前よりも改善されているとはいえ、当然、副作用症状はあります。ある治療薬を例にすると、臨床試験時に約22%のかたに副作用が確認されたといわれています。

主な副作用としては、かゆみ・吐き気口内炎があげられます。この他にも貧血・頭痛・消化器系のトラブル・発疹・かゆみなどがあらわれることがあります。こうした症状が出た場合は、すみやかに主治医に報告、相談しましょう。

point.副作用は個人差があり、治療薬の種類や体質によっても現れる副作用は異なりますが、辛い副作用の場合は我慢せずに医師に相談しましょう。また、用法用量が決まっている治療薬を、自身の判断で服用を中止することはウイルスの増殖や重症化のリスクがあるため、かかりつけの医師に必ず相談してください。

C型肝炎の治療期間

C型肝炎の治療期間は、どの程度の症状・状態によって大きく異なりますが、今現在使われているインターフェロンフリー治療は、おおよそ3~6ヵ月間の治療期間が必要といわれております。

しかし、新薬であるグレカプレビル・ピブレンタスビル(マヴィレット)は、最短8週間(おおよそ2ヵ月間)の治療期間で治ることも分かっています。

point.これは、患者さんの症状や肝炎の進行状態、治療方法によって異なります。少なくとも3ヵ月程度はかかると思っておいたほうが良さそうです。

C型肝炎の治療費について

C型肝炎の抗ウイルス治療は、医療費助成の対症です。

医療費助成制度に申請することで、収入額により異なりますが、1ヵ月あたりの自己負担額の上限が、1万または2万円に抑えることができます。通常、医療機関や薬局の窓口で支払う金額からこの自己負担上限額を除いた分は、肝炎助成金、高額療養費で賄われます。

世帯あたりの市町村民税(所得割)の課税年額 1ヵ月あたりの自己負担の上限額
235,000円以上の場合 20,000円
235,000円未満の場合 10,000円

 

point.C型肝炎の抗ウイルス治療は、医療機関への受診後に申請を行うことで助成を受け取ることが出来ます。ただし、肝庇護療法や保険適用のない抗ウイルス治療は医療費助成の対象となりません。

まとめ

C型肝炎の治療は、急性C型肝炎の場合はそのまま沈静化する可能性もあるため、治療薬を使用しないケースもあります。しかし、慢性型に関しては、ウイルスを体から除去するための治療が必要です。

治療費や治療期間も、症状や肝炎の進行状態によって異なります。また、C型肝炎の抗ウイルス治療は高額になるため、医療助成制度を利用していきましょう。

また、C型肝炎は早期発見によって治療期間も短くなることが多いため、感染機会に思い当たる方は、早めの検査を検討してみてはいかがでしょうか。

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