近年、風俗営業において主流となりつつあるデリバリーヘルス(以下デリヘル)は、店舗をかまえない無店舗型ファッションヘルスです。ファッションヘルス同様、膣挿入、いわゆる本番行為以外の行為はほとんど網羅しているため、性病に感染するリスクは高いと言えます。
風俗店でも感染者が非常に多い、クラミジアや淋病などの性病は、1回の性行為で30%~50%の確率で感染するとされており、デリヘルを利用する際は、性病感染対策を行いましょう。今回は、デリヘルで性病に感染するリスクと、感染しやすい性病を解説したいと思います。
デリヘルの主なプレイと性病に感染するリスク
デリヘルとは、いわゆる店舗型ヘルスの派遣型ヘルスで、自宅はもちろん、ビジネスホテルやラブホテルなどに風俗嬢を派遣してくれることから、出張ヘルスともいわれています。
デリヘルは、2000年ごろから風営法の改定によって、徐々増えてきて今となっては風俗業界の主流になっています。ソープランドとは異なり、本番行為はありませんが、オプションも含めることでほとんどのプレイを網羅しています。
デリヘルはビジネスホテル側に拒否されることも
余談ではありますが、自宅やラブホテルとは違い、ビジネスホテルに出張してもらう場合、ホテル側から拒否されるケースもあります。特に、部屋に行くまでにフロント前を必ず通るビジネスホテルなどでは呼び止められ拒否されることも。
また、フロントを通過できたとしても、監視カメラなどで確認されている場合、女性が部屋に入ったのちにフロントから電話がかかってきて『人数が増えるようなら追加料金が必要』と言われることも。
デリヘルの主なプレイ内容
デリヘルはあくまでファッションヘルスの出張型ということで、プレイ内容は幅広く、お店によってもさまざまなタイプがあります。またオプションなどでプレイの幅を広げることも可能です。主なプレイ内容は以下の通りです。
- キスやディープキス
- コスプレ
- シャワールームで洗体
- フェラやクンニ
- ローションプレイ
- アナル舐め、舐められ
- 素股(スマタ)
- アナルセックス
- 前立腺マッサージ
- 即尺(即フェラ)
- 電マなどの大人のおもちゃ
通常のプレイ内容で性病感染リスクが高いフェラや素股(スマタ)のサービスがあります。オプションを付けることで出来るプレイの幅は広がりますが、即尺は部屋に入ってすぐにシャワー前にフェラをすることで性病感染リスクの観点からおすすめできません。また、大人のおもちゃもお店で使い回しているケースもあり衛生的に綺麗とは言えません。
point.デリヘルのサービスはさまざまで、中でも素股やフェラなどは感染リスクが高いと言えます。また、オプションでアナルセックスやアナル舐めなどを行うことで、感染する性病の種類やリスクが高まります。
デリヘルで性病に感染するリスク
主な性病の感染経路は、性器の粘膜同士の接触による【粘膜感染】が多いです。デリヘルでは本番行為はありませんが、素股(スマタ)が通常プレイなため、ペニスと女性器の粘膜が接触するため、非常に性病に感染するリスクが高いと言えます。
また、あまり知られていませんが、風俗業界で感染者が多いクラミジアや淋病は咽喉(のど)にも感染するため注意が必要です。咽喉(のど)に性病を感染している風俗嬢からフェラを受けることでペニスに感染します。反対に、性病に感染している状態でクンニをすることで、自分の咽喉(のど)にクラミジアや淋病が感染する可能性があります。
さらに、性病の症状が性器周辺に表れている場合は【接触感染】にも注意が必要です。ペニスを膣に挿入せずとも、ペニスと性病の患部が接触することで感染する可能性があります。中には、体毛の接触によって感染する毛じらみ症なども存在ます。
point.風俗店で働く5人に1人、全体の約20%の女性は、クラミジアや淋病を始めとする何らかの性病に感染していると言われています。
感染力が強いクラミジアや淋病は、1回の性交で30%~50%の確率で感染するとされており、膣性交を行わなくても高い確率で感染することが分かっています。
デリヘル嬢がシャワーで使用するイソジンやグリンスで性病は防げる?
ファッションヘルスやデリヘルでは、シャワーを女の子と一緒にします。その時に全身を洗ってくれますが、ことのきにイソジンやグリンスを使用する場合があります。
結論からいうと、イソジンやグリンスではほとんどの性病は防ぐことができません。性病のほとんどが粘膜や血液から感染するため、表面だけ洗っても感染を防げないからです。しかし、性器を綺麗にすることでカンジダや細菌性の感染症の予防になります。
イソジンは、始めと終わりのシャワー時に使用することが多く、プレイ前はお互いの口内の除菌のために、プレイ後は、お互いの口内に入った精液や体液を綺麗に洗い流すためです。精液や体液には、咽喉(のど)や口内に感染する細菌が含まれている可能性があるため、特に終わりのイソジンは重要です。
また、最初のシャワー時にグリンスでペニスを洗うケースもあります。グリンスとは、殺菌消毒及び洗浄を目的とする薬用石ケン液で、ご使用部分にただれや、傷等外傷がある場合に殺菌成分のトリクロサンが刺激を与える為事前に相手の反応を見て対応出来るといわれています。
一時は、グリンスは性病検査ができるボディーソープという噂が流れ、業界にかなり広まりました。しかし、痛がったら性病の疑いがある、というのは迷信で、性病じゃなくても傷等にしみることで普通に痛みを感じます。ただし、性器に傷があることで性病感染リスクが高まるので、参考程度にはなると思われます。
シャワー前やプレイ後の性器周辺は、お互い雑菌がたくさんついていて、とても綺麗とは言えません。グリンスじゃなくても、性行為の前後の性器は綺麗に洗うことで、性病じゃなくても細菌性の感染予防になります。
point.ヘルスやデリヘルなどの風俗店の多くは、イソジンやグリンスを使用します。男性にとっては『俺が汚いってこと?』『性病か疑ってるの?』など思うこともあるかもしれませんが、お互いに口内や性器を綺麗にすることは、性感染症の観点から大切なことなので、男性の方は、嫌な顔せずにマナーと思って対応しましょう。
デリヘルで感染リスクが高い性病の種類
デリヘルで感染する可能性がある主な性病の種類と、特に気を付けたいクラミジアや淋病について解説します。
デリヘルで感染する可能性がある主な性病とは
デリヘルで感染する可能性が高い性病は以下のよう種類があります。
性病の主な感染経路は、膣挿入・素股・フェラなどの粘膜同士の接触によって感染する【粘膜感染】や、素股やフェラ・クンニ、アナル舐めなど性病の症状などの患部と接触する【接触感染】、性器の小さな傷口や出血を伴いやすいアナルセックスなどで感染しやすい【血液感染】などがあります。
point.デリヘルは、本番行為以外は何でもありなので、感染する可能性がある性病の種類はとても多いと言えます。
HIV(エイズ)の感染リスクは比較的低いですが、オプションでのアナルセックス時に、コンドームを着けずに行ったりコンドームが破れてしまうとかなり危険です。また、女性が生理中であったり、ペニスに小さな傷がある場合も注意が必要です。
咽喉(のど)に感染するクラミジアや淋病に注意!
デリヘルで感染する可能性がある性病の種類は多くありますが、その中でも気を付けたい性病は、風俗店で蔓延していると言われているクラミジアや淋病です。これらは1回の性交で感染する確率やおおよそ30%~50%と言われています。
クラミジアや淋病は、主に粘膜の接触で感染します。膣性交を行わないとはいえ、素股(スマタ)によって感染する可能性があるということです。
また、クラミジアや淋病の怖い部分で、フェラやクンニによって咽喉(のど)にも感染することがあり、クラミジアや淋病に感染している約20%~30%の人が咽喉(のど)にも感染していると確認されているため、デリヘルで通常プレイである生フェラによって感染することがあります。
point.風俗嬢も性器への性病感染はとても気を使っています。しかし、咽喉(のど)の感染に関しては意識が低く、日本の多くのデリヘルは生フェラが主流です。コンドームを着用しないフェラは感染リスクが高まります。
デリヘルで性病に感染した疑いがある方は必ず検査を
性病を発症しても無症状なことが多いですが、風俗店で遊んだ数日後~数か月後に、ペニスや性器周辺、咽喉(のど)の違和感を感じたら、もしかしたら性病に感染している可能性があります。
性病の多くは無症状で『きっと大丈夫』と思って放置してしまうことも。しかし、重症化することや、パートナーとのピンポン感染の原因となります。また、自身もパートナーも将来の不妊症や母子感染のリスクにつながります。そのため、性病の疑いがある場合は必ず検査を行いましょう。
性病感染の多くは、性器の粘膜同士の接触ですが、クラミジアや淋病などは咽喉(のど)にも感染するため、風俗店でクンニやディープキス、アナル舐めなどを行った方は、必ず咽喉(のど)の検査も行いましょう。
性病検査を検討中の方へ
性病を検査できる場所は、主に泌尿器科や性病科がある病院、保健所がありますが、誰にもバレずに自宅で性病検査できる性病検査キットがおすすめです!
性病は自然治癒しない病気なため、重症化する前に治療が必要です。不安な場合は早めの検査を行いましょう。おすすめは以下の咽喉(のど)の検査を含む検査キットです。
◆2項目+のど2項目
対象:クラミジア・淋病・のどクラミジア・のど淋病
特徴:風俗店で最も感染者数が多いクラミジアや淋病を、咽喉(のど)の検査も抑えた検査キットです。とりあえず検査しておきたい人におすすめです!
◆6項目+のど2項目
対象:クラミジア・淋病・トリコモナス・カンジダ・HIV(エイズ)・梅毒・のどクラミジア・のど淋病
特徴:感染確率が比較的高い6つの性病を押さえた検査キット。特に日本でも感染者が急増している梅毒の感染をしておくことは重要です。クラミジアや淋病だけではなく、念のため幅広く検査しておきたい人におすすめです!
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