おりものがいつもと違う症状、例えば..
- いつもより量が増えた
- 黄緑色っぽい色
- 茶色っぽいおりもの
- いつもより臭いがキツイ
- 泡立っていたり、ヨーグルト状のおりもの
おりものに異常が出ると『子宮の病気?』『もしかして性病?』と頭によぎりますが、多くの場合は自然な生理現象なことも多く、そのおりものが異常かどうかの見極めも必要です。
今回は、【異常とおもわれるおりものの状態とその原因】【正常なおりものとその役割】【おりものに異常が出た際の対処法】について説明したいと思います。
【おりもの異常】症状の代表例

おりものの異常は主に【おりものの増量・色の変化・ニオイの変化】とされています。その主な原因についてまとめました。ですが、以下の内容だけで自己判断せず、おりものの異常が出た際は、まずは検査を受けることが大切です。
1.おりものの量が多い
おりものの量の変化は、多くの場合は異常ではありません。おりものは、ホルモンの影響を受けて状態や量が変わり、排卵期や月経直前はおりものが増える傾向にあります。
おりものの量も、生理痛や生理現象に個人差があると同様に個人差があるものです。ちょっと多めだなと思っても、多少下着につく程度の量はあまり気にする必要はありません。
point.おりものは生理前などに増加する傾向があるため、増えたからといってそれが異常というわけではありません。
ですが、いつもと違うタイミングで増加、水っぽいおりものが多く出る場合は、クラミジアや淋病に感染している可能性があるため念のため検査を受けることを推奨しています。
2.おりものがピンク色や茶色っぽい
おりものに色が、ピンク色や赤っぽい、または茶色っぽいような変化があった場合は、不正出血のサインの可能性が高いです。血液がおりものと混ざることで、おりものがそのような色に変化している可能性があります。
考えられる病気としては、子宮がんやクラミジア頚管炎、子宮頚管ポリープなどのがあげられます。また、ピルを服用しはじめのホルモンバランスの変化によって不正出血が起こる場合もあり、特に気にすることがない場合もありますが、自身で見極めることは困難です。
point.茶色っぽいおりものは、子宮内に長くとどまり酸化した血液が混ざっている可能性があります。何らかの原因で、生理で出し切れなかった経血が、膣内に少し残っている際などに、茶色っぽいおりものがでる場合があります。
3.泡状で黄緑色のニオイがきついおりもの
泡状で黄緑色っぽく、ニオイが強いおりものが出た際は、トリコモナスに感染している可能性があります。性感染症であるトリコモナスは、10日~数か月の潜伏期間を経て発症する場合があり、おりものに変化があることが特徴的です。
また、外陰部や膣内のかゆみや、灼熱感、排尿痛や性交痛を同時に感じた場合、なおさらトリコモナスの可能性が高まります。
point.泡状で黄緑色のおりものが出た際は、必ず性病検査を受けましょう。もしトリコモナスに感染していた場合、放置することで不妊症やパートナーとのピンポン感染の原因となる可能性が高まります。
4.ヨーグルト状やカッテージチーズ状のおりもの
ヨーグルト状やカッテージチーズ状のおりものが出た際に、最も疑われる原因はカンジダ腟炎です。カンジダ症は、自然に治ることもありますが、ストレスや体調不良、ピルなどの服用によるホルモンバランスの変化によって、何度も繰り返す場合が多いです。痒みがひどい場合は受診し、膣剤などを処方してもらいましょう。
point.カンジダ症は、性病と思われがちですが、膣内のバランスが崩れることで起こる可能性があり、性行為の経験がなくとも発症する場合があります。再発するケースが非常に高く、治療薬も薬局で販売していますが、病院で処方されるものやカンジダ専用の治療薬を使用しましょう。
5.魚の腐ったようなおりもの臭い
雑菌が増えていたり腟内に異物が入っている場合、細菌性膣炎の可能性があります。2~3日様子を見て症状が治まらないようなら早めに受診しましょう。雑菌の場合、抗生剤の投与や、1週間ほど腟内に抗生物質のタブレットを入れることで改善が期待できます。
point.おりものの異常がみられる場合、何らかの細菌やウイルスに感染している可能性があります。感染源によって治療法が異なるため、まずは検査し原因を特定することが大切です。
普通のおりものと役割とは?

正常なおりもの
普通のおりもの、つまり正常なおりものは、半透明~白っぽい色で卵白のように少し粘り気があります。
通常は、臭いもほとんどありませんが、月経前後は経血などが混ざり合うためやや強いことがあります。膣内は弱酸性に保たれているため、わずかに酸っぱい臭いがすることも。乾くと少しポソポソしたクリーム色の状態になることがあります。
おりものの役割
おりものは膣や子宮の出口で作られる分泌物が混ざったものです。膣内に潤いを保ち、雑菌の侵入や増殖を防ぐ働きを持っています。
膣内には、善玉菌である【デーテルライン桿菌(かんきん)】がいて、大腸菌やカンジダ真菌などの雑菌が増えないように働いています。この善玉菌が少なくなったりいなくなったりすると、膣内の抵抗力が落ちて感染を起こしやすくなってしまいます。
外から雑菌の侵入を防ぐほかにも、性交渉の準備をしたり、妊娠しやすい状態を整えたりする働きもあります。口の中の唾液や目にとっての涙と同じようなもので、おりものが出ることは自然な生理現象です。
おりものの洗いすぎに注意
おりものが気になって、トイレのビデや、入浴時のシャワーで念入りに膣内を洗ってしまっている方は、もしかしたらそれが逆効果になっていることも。
よく抗生物質を飲むとカンジダ膣炎になる人がいますが、これは抗生物質によって一時的に善玉菌まで除菌されてしまうためです。おりものが気になるからといって、膣内を洗いすぎてしまう人がいますが、膣内にいるデーテルライン桿菌を洗い流してしまい減少してしまうため注意が必要です。
膣内の洗いすぎ、疲れやストレス、抗生物質の服用、ステロイド剤、ピルの服用、妊娠などをきっかけに、膣内環境が変化し、カンジダ真菌などが増殖してしまい、おりものの変化の原因となることも。
おりものに異常が出た場合の対処方法

おりものの量があきらかに増えた、強い臭いがする、いつもと違う色、などの変化があった場合の対処方法についてまとめました。
1.陰部を清潔に保ち様子を見る
若干のおりものの変化は、通常の生理現象の範囲ともとらえられます。陰部を清潔に保ち、いったん様子をみてはいかがでしょうか。どうしても陰部は、湿気がこもりやすく不潔になりがちなため、通気性が良い下着の着用や、ナプキンのこまめな取り換えも大切です。
ただし、性感染症の多くは無症状の場合があるため、おりものだけでは何らかの原因菌やウイルスに感染しているかどうかの判断は難しいとされます。
性病に感染することで、おりものの変化だけではなく、性器周辺のブツブツやかゆみ、性交痛、排尿痛、下腹部痛などの症状もある場合もあります。
2.婦人科(産婦人科)で診察する
おりものの異常がみられたり、陰部の様々なトラブルが出た場合、婦人科や産婦人科で受診しましょう。
婦人科で診察を受けることは、多くの女性にとって、とてもハードルは高いとは思います。ですが、毎日モヤモヤした状態ですごすよりも、検査することで原因が判明したほうが治療などの対処も可能でなので、悩んでいる場合は、思い切って婦人科を受けましょう。
point.おりものに異常がみられた場合、もしかしたら性感染症に感染している可能性があります。また、性病は自然治癒しないため、一旦症状が治まっても、ちゃんと治療するまで再発を繰り返すものもあります。セックスパートナーがいる場合は、一緒に検査することを忘れずに。
3.性病検査キットを使用する
おりものの変化や、性病に感染する機会に心当たりがあるけど、婦人科などの病院に行くことに抵抗がある方は、性病の郵送検査が可能な性病検査キットを利用してみてはいかがでしょうか。性病検査キットについては、『性病検査キットの嬉しい6つのメリット』を参照してください。
まとめ
おりものが出ることは、女性にとって通常の生理現象です。ですが、そのおりものの量が増えたり、ニオイや色の変化があった場合は、なんらかの病気のサインの可能性があります。
特に病気ではなく、放っておいても大丈夫な場合もありますが、その判断を自身で行うことは危険な場合もあります。それは、もし性病に感染していたら、症状が悪化することで将来の妊娠や出産に重大な影響を与える可能性があるからです。
もし、おりものの異常を感じた時は、我慢せずに検査を受けることが大切です。