ラブホによってはベッドわきに無料で使用できる電マが置いてあることがありますよね。でもこの電マを使うことに抵抗がある方も多いはずです。なぜなら、いくら清掃をしたものといっても、顔も知らない不特定多数の人が使用したものだからです。
しかし、ラブホの電マ使用後に、性器に何かしらの異変を感じたり、たとえ異変がなくても性病などに感染しないか心配で気になってしまうことも。
今回は、そういった心配をしている女性向けに、ラブホの電マの清掃方法の実態と、電マによる性病に感染する可能性、性器に異変を感じた時の対処方法について解説していきます。ぜひ最後までご覧くださいね。
ラブホの電マは使いまわしという事実
よく、ラブホのベッドわきに備え付けられてある電マは、無料で使える上に、電マを使ってみたい人にとっても人気がありますよね。
でも、よく考えてみてください。ラブホの電マは、もちろん新品ではなく、今まで何千人、何万人のひとが使用している中古品の標準装備です。
ラブホ側の配慮として『消毒済み』などと記載されたビニール袋がかぶせられていますよね。一見、衛生的に見えますが、不特定多数の人が使った電マを使用するということに抵抗がある人は多いのではないでしょうか。
ラブホの電マの清掃方法とは
ラブホテルでは、カップルが楽しいひと時を楽しんだあと、清掃員による掃除が開始されます。では、『消毒済み』などと記載されているビニールをかぶったラブホの電マは、どのように清掃されているのでしょうか?
基本的な電マの清掃方法
アルコールか洗剤系などのスプレーによって、部屋中吹きあげられます。その際に電マもスプレーをかけて綺麗に清掃するようです。ヘッド部分中心に、手で持つ部分も丁寧に。人によってはコンセントまでのコードも拭き上げるようです。
ただ、部屋のあちこちを拭く雑巾(ダスターなど)を使って電マも拭き上げるため、除菌効果は期待できないかもしれません。
ですが、乾拭きよりかはアルコールなどのスプレーで拭き上げたほうが衛生的と言えるでしょう。
電マの清掃が終わったら、『消毒済み』などと記載されたビニール袋をかぶせます。
この時スプレーの水分が残っていると、ビニール袋が引っ付いてしまうため、電マを拭いたら一旦ベッドわきで乾燥させておくこともあるようです。
ビニール袋をかぶせたら、長いコードを手繰り寄せて綺麗に折りたたみます。
その後、電マ専用のボックスや、黒い布の袋など、収納ボックスはラブホによって異なりますが、それらにしまえば電マの清掃は完了です。
電マのヘッド部分の溝は時間があるときに…
多くの電マには、ヘッド部分に溝がありますよね。
そこの溝に、電マを使った人の体液等が残っていて汚れが溜まる可能性があるため、一番綺麗にしてほしい部分ではあります。
本掃(※主に朝の時間帯で、宿泊利用後の部屋を時間をかけて清掃すること)の時間では、几帳面なスタッフはブラシ等でシャカシャカ磨くこともあるようです。
しかし、ヘッド部分の溝の清掃は時間がかかるため、几帳面なスタッフでも手が回らないことが多いと言います。(回転が多いラブホではそこまで気にかけれないかもしれません)
忙しい時には消毒済みのビニールをかけるだけのときも…
実際問題、週末などかなり忙しいときは、清掃を省いてビニールをかけてしまうこともあったようです。
これは衝撃ですが、少数の清掃員で多くの部屋をクリーニングするとなると、このようなことも起きてしまうこともあるかもしれません。
ビニール袋に書いてある『消毒済み』という言葉を信用するかどうかはあなた次第ですが、もし、ヘッド部分が濡れていたり汚れが付いていたら、その電マを使用することはやめておいたほうが良いでしょう。
ラブホの電マで性病感染する可能性について
別記事、『電マやバイブで性病感染するリスクはある?』でもお伝えさせていただいた通り、ラブホの備え付けの電マでの性病感染する可能性はかなり低いと想定されています。
なぜなら、ほとんどの性病の原因となるウイルスや菌は、人間の体内(体液や細胞)から外に出ると死滅してしまうため、電マに性病の病原菌が付いていても死滅しているため感染力がないからです。
ここで、性病の感染経路についておさらいです。
性病の主な感染経路は性器同士接触、つまり粘膜感染です。精液や愛液にも病原菌が混入していますので、性病に感染した人の体液でも感染します。
たまたま『前の人が使った電マが、あまり清掃されておらず体液が付着していた』ならば、もしかしたら何らかの性病に感染する可能性があります。
ただ、繰り返しにはなりますが、性病の原因菌やウイルスは人間の細胞などがないと生きることができません。体外に出た病原菌やウイルスは、基本的には死滅していきますので、ラブホの電マを使用したからといって性病に感染する可能性は低いと言えるでしょう。
電マの清掃が不十分で、ヘッド部分などにべっとりした液体が付着していたり、何らかの汚れが残っていた場合は、可能性ゼロとは言えません。
ラブホの電マ使用後に性器に異変が起こる原因とは?
ラブホの電マを使用して数日から数週間、または数か月で性器に何らかの異変を感じた人は、もしかしたら何らかの性病に感染しているか、性病ではなくても何らかの炎症を起こしている可能性があります。
以下で、考えられる代表的な原因を説明していきたいと思います。
1.不衛生な電マが原因で何らかの炎症を起こしている
いわゆる性感染症ではなく、不衛生な電マが原因で雑菌による炎症を起こしている可能性があります。
上記にもありました通り、ラブホの清掃員によっても、その時の忙しさによっても電マの清掃具合が異なる場合があるようです。しっかり清掃されていない電マには、何らかの雑菌が付いていてもおかしくはありません。
また、ラブホの電マをコンドーム等で覆いをせず、そのまま使用した場合は特に要注意。
電マのヘッド部分には溝があり、その部分の清掃はされていないことがよくあるため、溝部分にたまった雑菌等によって何らかのら雑菌等による炎症を起こしている可能性があります。
ただし、上記でもお伝えした通り、ラブホの電マで性病に感染することはあまり考えられにくいですが、可能性は0ではありません。もし、性器に何らかの違和感がある場合は、念のために検査を行ったほうが無難でしょう。
2.性行為によってもともと持っていた性病が発症した
電マは関係なく、もともと持っていた性病が発症した可能性があります。
例えば、性器ヘルペスやカンジダなどは、性行為の刺激や体調不良によって再発することがあります。過去に、性器ヘルペスやカンジダなどを発症したことがある方は、こちらの可能性も視野に入れましょう。
3.その時の相手(男性)から感染した
こちらもラブホの電マとは関係ありませんが、そのときにセックスをした相手(男性)から性病感染した可能性があります。
男性器を挿入する際、コンドームを使用することで性病感染リスクは低減しますが、100%防ぐことはできません。
また、感染力が高いクラミジアや淋病、マイコプラズマなどはオーラルセックス(フェラやクンニ)で咽喉(のど)に感染することがあります。咽喉(のど)に感染した人が、オーラルセックスすることで相手の性器にうつしてしまいます。
単純に、ラブホの電マは関係なく、セックスしたお相手から何らかの性病をもらってしまった可能性があります。
特に、特定のパートナーとのセックスではなく、不特定多数との性行為や、最近できた新しいパートナーとの性行為の場合は、そのお相手から感染したのかもしれません。
4.運悪く電マから性病感染した
ラブホの電マによって運悪く性病に感染することもあります。
上記でもお伝えしましたが、ヘッド部分が汚れていたり、やけに湿っていたりした場合は危険です。ほとんどの性病の原因菌やウイルスは、人間の体内から離れると死滅しますが、まだ新しい体液や血液の中ではしばらく生き続けるからです。
見ず知らずの誰かの体液や血液が付いていた場合、それが原因で何らかの性病に感染する可能性が十分考えられます。
また、同時に複数人との電マプレイの場合も危険です。例えば男性1人と女性2人でホテルを利用したとします。男性が2人の女性に、電マを交互に使用した場合、女性通しで体液の接触が発生し、それが原因で性病に感染する可能性があります。
感染機会に心当たりがったら念のため性病検査を受けるべき3つの理由
ラブホの電マを使用して、性病の心配がある人や、少しでも何らかの症状が出ている人は念のため性病の検査を行いましょう。
なぜなら、ほとんどの性病は放置しても自然治癒することがないからです。
性病に感染した多くの人は無症状という事実
性病に感染しても、分かりやすい症状が出る人は意外とまれです。性病に感染した多くの人は、無症状か軽度の症状なため、自分で気づきにくいのです。
また、淋病のように男性には何らかの症状が出やすいですが、女性の場合はほとんど症状がでないといった性病の種類もあります。
性病については、『症状がないから安心』『症状が出てから検査を受ける』というのは間違っています。
感染機会に心当たりがあれば、性病検査を受けるべきでしょう。
パートナーとのピンポン感染のリスク
性病に感染した状態で、特定のパートナーとの性行為は、その性病をうつし合うピンポン感染を引き起こしてしまいます。
パートナーも感染してしまうと、どちらかが治療を始めても、治療途中で性行為をすることで再度移し合ってしまい、全然治らないといって現象が起こってしまう恐れがあります。
ピンポン感染を防ぐためには、性病検査で陰性がでるまではパートナーとの性行為を控えることと、完全に治療が終わるまでは性行為を控えることが大切です。
不妊症の原因となることも
性病は放置しても自然治癒しません。
そのため、後々のトラブルの原因となってしまうことがあります。最悪の場合、治療を怠り放置してしまうことで、将来的には不妊症の原因となることがあります。これは男性も同様です。
女性が性病に感染することで、原因菌が子宮頸管から卵管のほうまで侵入し、そこで卵管炎をおこすことがあります。卵管炎になると、卵管が詰まったり、周囲の組織が癒着(組織同士がくっつく)などを引き起こす場合があります。
性病検査の方法について
性病検査は主に以下の方法があります。
- 性病を専門とする病院で検査
- 保健所で検査
- 郵送検査
それぞれ簡単に説明していきます。
まずは病院で検査をすることができます。一般的な性病検査は、性器やその周辺を専門とする泌尿器科や婦人科、性病科がある病院で受けることができます。
男性の場合、性病科か泌尿器科が良いでしょう。
女性の場合は、性病科か婦人科(産婦人科)、または女性泌尿器科がある病院で受診しましょう。
保健所でも性病検査は可能です。
ほとんどの保健所ではHIVや梅毒などの検査は無料で出来ますが、クラミジアや淋病などの検査をおこなっていないところが大半で、さらに月に数回しか検査日がないという保健所もあり、スケジュール的にも検査内容的にもあまりおすすめできません。(※HIVの検査のみなら保健所はあり)
最後に、郵送検査があります。性病検査キットを使って、自分で尿や膣分泌液を採取しポストに投函し、後日スマホやPCで検査結果を確認する方法です。
性病検査キットの販売、検査を行っているメーカーや登録衛生検査所は様々ありますが、検査精度も病院と変わらないうえに、病院へ行かなくても性病検査ができるところがメリットです。
登録衛生検査所とは、臨床検査技師等に関する法律で定められた施設基準や、検査体制を満たした施設に認可され、一般的に病院や保健所などから依頼を受けて検査し、結果の判定を行っている施設のことです。
また、性病検査キットは一度に多くの種類の検査が可能なうえに、一般的な検査費用も病院よりも安く済むことが多いです。(※自由検診の場合)
クラミジア、淋病、HIV、梅毒の4種類は押さえておきましょう。できればカンジダやトリコモナスも入れると良いと思いますよ。
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まとめ:ラブホの電マの清掃方法と電マ使用後に異変が起きたときの対処方法
現在では、多くのラブホで無料で使える電マが置いてあることがあります。電マを使用することでいつもより盛り上がることもありますよね。
でも、その電マは、過去に多くの人たちが使用した電マだということを忘れてはいけません。
ラブホでは部屋の清掃の際に電マも綺麗に拭き上げますが、ホテルの忙しさや状況によっては清掃不足の可能性も捨てきれません。
特に、電マのヘッド部分の溝の汚れまで丁寧に清掃することは稀のようなので、基本的にはあまり綺麗ではないと認識しておいたほうがよさそうです。
清掃不良の度合いによっては性病感染リスクが高まりますし、同時に2人以上に電マを使用することで体液による性病感染に繋がります。
ただし、一般的には、ラブホの電マを使用したからといって、性病に感染する可能性は低いです。
もし、ラブホの電マを使用した数日から数週間、または数か月後に性器に異変を感じたら、ラブホの電マが原因かもしれませんが、多くの場合は他の性行為によって性病に感染したというほうが可能性が高いと言えるでしょう。
どちらにせよ、性器に異変を感じたら念のために性病検査しておくことが賢明のようです。