性病検査の費用はどれくらい？病院や保健所、検査キットの料金・費用について

性器や性器周辺、おりものなどに違和感を感じたり、性病に感染する可能性がある行為をした場合、症状の重症化やパートナーに移してしまう前に、できるだけ早く性病検査を受ける必要があります。しかし、性病検査をためらう1つの原因に『性病検査の料金・費用』の問題があります。

『性病検査にかかる費用や平均額が分からない』
『多くの性病を検査したいけど項目数を多くすると費用が高くなる』

そこで今回は、病院・保健所・郵送検査（検査キット）での性病検査にかかる料金・費用のおおよその目安を解説したいと思います。

このページのもくじ

性病検査にかかる料金・費用について

性病検査ができる場所は、大きく分けて、病院・保健所・郵送検査（検査キット）の3種類あります。性病の検査にかかる費用はどこで検査を受けるかによって大きく変わってきますので、それぞれ順にみてみましょう。

保健所での性病検査は基本的に無料

結論から言いますと、最も安いのが保健所で、一般的には無料で検査を受けることができます。

保健所で受けられる性病検査は、HIV（エイズ）や梅毒などがあります。保健所によってはクラミジアや淋病も検査できるところはありますが、検査できる項目がかなり少ないうえに、検査日時が限られているため、あなたが納得できる性病検査を受けることができない可能性があります。

また、保健所での検査で陽性判定（性病と診断）されたとしても、保健所では治療ができないため病院を紹介してくれます。

病院での性病検査の費用は0円～3万円以上と幅が広い

基本的には病院で検査することをおすすめしています。特に、あきらかに症状がある場合は、そのまま即治療に移ることができるため、病院での検査がスムーズです。

病院へ行くと診察代、検査費用、初診料（初めての病院の場合）がかかります。診察代と検査費用は保険が適用されるかどうかによって大きく変わってきますが、概ね１項目の検査の金額が3,000～5,000円程度で、自己負担の場合は全額、保険が適用できる場合はこの金額の３割になります。

point.性病の症状がある場合は保険適用になりますが、症状がない・または症状がほとんどみられない場合は保険適用にならず全額実費負担となるケースが多いです。

検査項目（判別できる病気の種類）が多くなると２万～３万円程度になります。これに診察代が加わります。また、初診料は1,000円～3,000円程度でこれは保険によって割引かれることはありません。過去に受診したことのある病院では、再診料として数百円～1,000円程度必要な病院が多いです。

性病1項目の費用の目安は以下の通りです。

項目	費用の目安（保険適用外）
診察代	3,000円～5,000円
検査費用	3,000円～5,000円（1項目）
初診料・再診料	1,000円～3,000円
合計	7,000円～13,000円

point.性病の検査をする場合、一般的には複数の検査を行います。それは、性病の多くは無症状が多いため、ある程度広い範囲で検査を行う必要があるためです。また、症状があっても似ている病気が多いうえに、複数感染の可能性があるため、しっかり検査する場合はどうしても検査項目が多くなります。

多くの場合、6項目～8項目の性病を検査するため、上記よりも検査費用が多くなり、20,000円～30,000円ほどかかることが一般的です。

※6項目例：クラミジア・淋病・トリコモナス・カンジダ・HIVエイズ・梅毒

性病検査キットの料金・費用の目安

郵送検査である性病検査キットも、病院同様に検査項目が増えればその分、検査費用も高くなります。しかし、性病検査キットは、自身で検体を採取するため、ある程度費用を抑えることができます。また、病院のように診察代や初診料が不要なため、検査としては病院よりもかなり安く行うことができます。

性病検査キットメーカーにもよってやや異なりますが、検査費用の目安は以下の通りです。

項目数	費用の目安
1項目	検査例：クラミジア費用：3,000円～6,000円
4項目	検査例：淋菌(淋病)・クラミジア・トリコモナス・カンジダ費用：6,500円～7,500円
6項目	検査例：ＨＩＶ・梅毒・淋菌(淋病)・クラミジア・トリコモナス・カンジダ費用：9,300円～12,000円
8項目	検査例：B型肝炎・C型肝炎・ＨＩＶ・梅毒・淋菌(淋病)・クラミジア・トリコモナス・カンジダ費用：11,000円～15,000円

※上記の料金・費用は性病検査キットでも有名な【ＧＭＥ医学検査研究所】や性病検査 STDチェッカーを参照しています。

point.性病検査キットでの検査は保険適用外となります。性病の症状が出ていない、または性病の症状か確かめたい場合は、比較的手軽に検査ができる検査キットがおすすめです！

もっと詳しく⇒性病検査キットの料金詳細と病院の費用比較

性病検査は出来るだけ多くの項目を受けておく

性病検査は、病院でも検査キットでもある程度広い範囲で検査を行います。それは、症状からでは性病は特定することができないことと、もし検査項目を減らして発見が遅れることになれば、症状の悪化やパートナーへの感染などが危惧されるからです。

そのため、性病検査は決して安いことはありませんが、『念のため』と考え出来るだけ多くの検査項目を受けておきましょう。検査にひっかからず、後で重症化してしまうとそれこそ治療費もバカになりません。

point.とはいっても、性病の検査費用は高額になるケースが多いです。気になる症状がある場合は、ある程度、項目を絞るために『症状から性病を絞り込み』を参照してください。

性病検査の料金・費用のまとめ

性病の検査は、主に病院などの医療機関や保健所、郵送検査である性病検査キットなどがあります。

費用面だけでみると保健所は基本的に無料です。エイズなどの検査を受けたい項目が決まっている場合は保健所がおすすめです。しかし、検査日時や検査項目に限りがあるため、一般的な性病検査は推奨できません。

次に、病院か郵送検査ですが、症状があるかないかで判断してみましょう。あきらかに症状がある場合は、検査費用はやや高いですが、その後の治療も見据えて病院での検査を推奨しています。一方、症状がない・またはほとんど症状がなくて性病かどうか確かめたい場合は、病院へ行かなくても手軽に自分で出来る郵送検査を検討してみてはいかがでしょうか。

性病検査の基礎知識