『キスやディープキスで性病に感染することがあるの?』
性病は、性行為(セックス)によって感染すると思われがちですが、実は、キスやディープキスによって性病に感染する可能性があります。『喉の性病』の代表的な、咽頭クラミジアや咽頭淋菌は、唾液に混じった細菌が体内に入る事で、喉に感染する可能性があるため、特にディープキスは注意が必要です。
キスやディープキスでも性病に感染するリスクがある
実はキスやディープキスでも感染リスクがある
キスやディープキスだけで、性感染症(STD)に感染するはずない!と思っていたら、実は大間違いなんです。実は、「性感染症」とは言っても、性行為だけから感染するわけではありません。よく知らない相手との類似の行為(オーラルセックス)やディープキスによって、感染する可能性はあります。
どうしてキスやディープキスで性病になるの?
性病には咽喉(のど)や口腔周辺に感染する種類があります。それらのもとをたどれば、オーラルセックスと深い関係性があります。オーラルセックスは、性器が口と接する行為(フェラやクンニ、リミングなど)になります。
オーラルセックスが一般的である現代は、性感染症に感染している性器から口へ、そして口から口へと感染してしまうリスクが非常に高く、例えばクラミジアに感染している人の約20%~30%は咽喉(のど)の感染も確認されています。
point.相手の唾液が自分の口の中に入り、喉や扁桃腺に相手の唾液に混じった細菌やウイルスが感染してしまう可能性があります。不特定多数とのキスやディープキスによる性病の感染拡大が急増しています。
キス病とは?キスでうつる病気がある
キスで移る病気は、通称『キス病』と呼ばれています。正式には、『伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)』と言われており、一般的に、欧米では若者が感染する病気として有名で、アメリカなどではモノニュークリオシスと呼ばれているものです。
アメリカでは、10代から20代のキスをする年代になると発症する人が多いデータがあり、この伝染性単核球症、いわゆるキス病は、エプスタインバーウイルスというヘルペスウイルスが原因となる病気で、誰でも一生に一度は感染するごくありふれたウイルスなのです。
性感染症や性病というわけではありませんが、発症すると、38℃以上の発熱が1~2週間くらい続くことが特徴的で、症状が重い場合には、1ヶ月以上続くこともあります。また、現段階ではこれらに有効な治療薬もありません。
ディープキスで感染するリスクが高い性病
キスやディープキスで感染しやすい主な性病の種類
キスやディープキスによる感染リスクが高い性病は以下の通りです。
これらの性病は、フェラやクンニなどのオーラルセックスによって、男性器や女性器から口や咽喉に感染します。例えば、性病にかかっている男性器を、女性がフェラを行うとその女性の口や咽喉に一定の確率で感染します。口や咽喉に感染したまま、他の男性にフェラを行うことで感染が広がります。
1番確率が高いのは性器ヘルペス
ヘルペスと聞くと、唇にできる水ぶくれをイメージしますよね。実はそのヘルペスは性器にも感染することが分かっています。そもそも『ヘルペス』とは、単純ヘルペスウイルスによる感染症となります。感染すると口の周りや性器に水ぶくれやビラン(ただれ)がおこります。
原因のウイルスは2種類あり、症状が出る場所によって口唇ヘルペスや性器ヘルペスと使い分けられます。口唇は1型、性器は2型のウイルスが感染すると言われていました。しかし、最近ではオーラルセックスの一般化にともない、1型・2型の区別はなくなってきています。
ヘルペスは皮膚と皮膚の接触でも感染します。そのため、キスをする際に皮膚が接触することで、感染することがあります。また、現代の医学では、単純ヘルペスウイルスに感染すると、ウイルスを体内から完全に取り除くことはできません。ただし、ヘルペスの治療薬を用いて症状やウイルスの増幅をおさえることは可能です。
point.単純ヘルペスウイルスは感染力が強いため、相手に症状があるときや、自身の皮膚に傷や湿疹があるとき、疲れていて身体の免疫力が低下しているときは感染しやすいので特に注意が必要です。
風俗店ではクラミジアや淋病も多い
クラミジアや淋病は、風俗店で特に感染者が多く危険視されている性病です。クラミジアや淋病は、1回の性交で約30%~50%の確率で感染すると言われており、とても感染力が高いことが特徴的です。
さらにクラミジアや淋病に感染している方の一定数は、咽喉(のど)にも感染しているといわれていますし、性器に感染していなくても、咽喉(のど)だけに感染しているケースもあります。そのため、フェラなどのリップサービスのみの性風俗店でも、性病に感染するリスクは十分にあるため注意が必要です。
血液でも感染するB型肝炎
B型肝炎は、体液や血液を介して感染します。血液から感染するということは、カミソリや髭剃り、歯ブラシの使い回し、ピアスの穴あけなどからも感染する可能性がありますし、口内炎等で口内から出血がある場合でも感染リスクが高まります。
厚生労働省免疫所によると、B型肝炎ウイルスは、感染力が非常に強いと言われており、口から微量でも血液が付着すると、感染する可能性が高いと言えます。
口周辺や咽喉(のど)に違和感を感じたら性病かも..
咽喉(のど)に感染した性病の症状について
クラミジアや淋病は、咽喉(のど)に感染した場合でもほとんどが無症状なため、性病と自覚することが難しいですが、まれに症状が出る場合があります。
- 咽喉の痛み
- 咳が出やすい
- 扁桃腺の腫れ
- 発熱
- タンが絡むなど
咽喉(のど)の症状は、一般的な風邪の症状が見分けがつきにくいことが多く、症状が出ても見過ごされがちです。しかし、通常の風邪薬では性病には効果がないため、症状が治まらない場合は性病を疑う必要があります。
ヘルペスの症状は分かりやすく、発症すると口の周りや性器に水ぶくれやビラン(ただれ)がおこります。いずれにせよ、自身が性病に感染している自覚がなく、人に移してしまう可能性が非常に高いと言えます。
咽喉(のど)の性病検査は耳鼻咽喉に
咽喉(のど)の性病の検査を受けたいかたは、耳鼻咽喉科がある病院で診察を受けましょう。通常、性病検査が可能な泌尿器科や婦人科では、咽喉の検査は行われていないことが多いです。
通常の性病検査でも、咽喉の検査はあまり行われません。『のどの検査もしてください』と言わないとなかなか検査にまで至らないことが現状です。病院では、長い綿棒で咽喉の分泌物を採取する方法がありますが、この方法はかなり苦しいため、徐々にうがい液をとる方法に切り替わっています。
咽喉(のど)の検査を検討中の方へ
咽喉の検査を行う際は、郵送検査が可能な性病検査キットがおすすめです!性病検査キットなら、1度の検査で、性器のクラミジアや淋病と咽喉のクラミジアや淋病も検査可能です。
また、ヘルペスや梅毒などの検査も同時にすることができるため、念のため検査しておきたい方は、性病検査キットを検討してみてはいかがでしょうか。