前立腺マッサージとは、男性のアナルに指を入れて直腸越しに前立腺を刺激するマッサージのこと。女性に近い絶頂感を味わえることから、近年、急激に男性の前立腺マッサージが流行ってきています。
そのため、前立腺マッサージをオプションとして取り入れている風俗店は数多く存在します。女性が男性のアナルに指を入れて刺激することが主流ですが、エネマグラなどアナル専用の大人のおもちゃを用意している風俗店も増えてきています。
しかし、『前立腺マッサージで性病に感染してしまうの…?興味あるけどちょっと心配…』と不安を感じる方も多いはず。
前立腺マッサージでエネマグラを使用した際の性病感染リスク
では、前立腺マッサージでエネマグラなどの大人のおもちゃを使用した場合、性病に感染するリスクはどれくらいなのでしょうか?
エネマグラで性病感染する可能性は低い
結論から言いますと、エネマグラやアナル専用の大人のおもちゃを使用した前立腺マッサージによる性病感染の可能性は比較的低いと言えます。
なぜなら、性病の主な感染経路は性器や皮膚などの粘膜同士の接触によるもので、エネマグラ自体に性病の病原菌が付着していない限り性病に感染することはまず考えられません。
エネマグラなどの大人のおもちゃが清潔な状態なら、性病感染の心配はあまり必要ないと思われます。指入れによる前立腺マッサージでも、指サックやコンドームをつけていれば、直接的な接触がないため安心できるでしょう。
風俗店のエネマグラは使いまわしが多いため注意が必要
多くの風俗店では、オプションで使用できる大人のおもちゃは使い捨てではなくて再利用されていることが多いです。もちろん、優良なお店では清潔に管理されているはずです。
しかし、清掃が行き届いていなかった場合、前の人が使用した際に付着したものが残っている可能性も捨てきれません。
1日の回転数が多い風俗店では、前の人が使用したおもちゃを次の人が使うことも多々あるよため、万が一を考えると使いまわしされたおもちゃは使用しないに越したことはありません。
性病の感染経路は何もセックス(膣挿入)だけではありません。アナルセックスなどでも感染しますし、唾液や血液、体液(精液や愛液)でも感染することがあります。
そのため、確率は低いとはいえ、他人の体液が付いたエネマグラなどのおもちゃを使用した際は性病に感染する可能性は0とは言えません。
アナルプレイで性病感染するリスク
近年、アナルプレイによる性病感染者も増加傾向にあるようです。特に梅毒の感染者が増えている要因の一つにアナルセックスの増加があげられています。ここでは、様々なアナルプレイの性病感染リスクについて解説していきます。
エネマグラやアナルバイブなどの大人のおもちゃ
性病感染リスク
アナルプレイ専用の大人のおもちゃは数多くあり、一部の風俗店ではオプションで使用することが可能です。
アナルおもちゃで王道のビーズや、前立腺マッサージの際にも使用されるエネマグラ、アナル専用バイブ、アナルを拡張するアナルプラグなどなど…。
これらは、上記でもお伝えしました通り、そのグッズ自体に性病の原因菌やウイルスが付着していない限りは、性病に感染するリスクは低いと言えます。
ただし、不特定多数とのおもちゃの使いまわし、3人や4人以上でのプレイによる共用、不衛生な状態での使用は、性病に感染するリスクがかなり高まりますのでご注意ください。
アナル指入れ
性病感染リスク
アナルに指を入れて前立腺マッサージなどするプレイにおいて、『指サック』や『コンドーム』などを使用していれば性病感染リスクはほぼないと言えるでしょう。上記のアナル専用おもちゃの使用と同様です。
ただし、指サックなどを使用せずに生で指を入れた(入れられた)場合は血液感染のリスクが高まります。そもそも肛門や直腸はデリケートな部分なため、切れたり小さな傷が付きやすく、相手の指に怪我や手荒れがある際はそこから感染する可能性があるためです。
また、女性の指が伸びていると、指サックが破れたり直腸内が傷付きやすいため注意が必要です。
アナル舐めは要注意
性病感染リスク
アナル舐めは、舐めるほうも舐められるほうもどちらも性病感染リスクが高い危険な行為です。
性病の多くは、性器だけに感染するわけではなく肛門や咽喉(のど)の粘膜にも感染します。
例えば、咽喉クラミジアに感染されている女性からアナル舐めをされることで、肛門や直腸にクラミジアが感染してしまいます。咽喉クラミジアは、ディープキスでも感染することがあるほど感染力が高いため注意が必要です。
また、口の中も肛門や直腸も、小さな傷が付きやすいため血液感染が起こる可能性も高いと言えます。アナル舐めの際は、感染を防ぐためにもリップスキンなどを使用することを推奨しています。
ノースキンのアナルファックは危険
性病感染リスク
アナルセックスは妊娠のリスクもなく、また膣性交よりも締まりがよく一部のユーザーから人気が高いため、アナル専門の風俗店があるほどです。
しかし、アナルセックスを行う際はコンドームなどを使用しない、いわゆる『生』での行為がほとんどです。そのため、性病感染リスクが非常に高くとても危険です。
肛門や直腸は、そもそも中に何かを入れる構造になっていないところを、拡張器具などを使用し無理やり広げてペニスを入れるため、肛門や直腸内が傷付きやすく血液感染のリスクが非常に高いと言えます。
目視で『血』がみえなくても、小さな傷口から病原菌が入るため、コンドームを使用していない時点でかなり危険な行為ということを認識しておいたほうが良いでしょう。
梅毒の感染者は年々増加傾向にありますが、女性よりも男性のほうが感染者が多い理由に、ゲイ(同性愛)によるアナルセックスが原因と言われています。
アナルプレイで感染リスクが高い性病
前立腺マッサージを含め、アナルセックスで感染しやすい主な性病について解説していきます。
クラミジア・淋病
クラミジアや淋病が肛門や直腸に感染しすると、肛門痛や排便時出血、粘血便などの症状を引き起こすことがありますが、多くは無症状です。
しかし、クラミジアや淋病は感染力が強く、1回の性交で感染する確率は30%~50%とも言われています。また、風俗店に勤める人の10%~30%はこれらの性病に感染しているデータがあがっています。
クラミジアや淋病は、感染している人との性器の粘膜の接触によって感染します。また、体液(精液・愛液など)にも病原菌が混入しているため、相手の体液が自分の膣や尿道、肛門などに触れることで感染する場合があります。
一般的には通常のセックスによって性器(ペニスや膣)に感染しますが、肛門や咽喉(のど)にも感染してしまいます。
そのため、前立腺マッサージやオーラルセックス(フェラ・クンニ・アナル舐め)などによって咽喉にも感染します。逆に、咽喉に感染しているひとからフェラやアナル舐めをされることで感染してしまう可能性があります。
しっかり治療すれば完治する性感染症なので早期発見と適切な治療を行うことが大切です。
HIV(エイズ)・梅毒
HIV(エイズ)や梅毒は、粘膜同士の接触や体液(精液・愛液など)によって感染します。また、これらは血液を介して感染するため、出血を伴いやすいアナルセックスによる感染も多くみられます。
エイズウイルスは一度感染すると、今の医療では完全に体内から排出できない上に、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。感染してから数年~10年ほどの時間をかけて人間の免疫力を低下させていくため、感染機会が分かりにくいことが挙げられます。
梅毒は性器や全身の皮膚にできものができるのが特徴的です。しかも、症状は放っておくと自然に消えてしまうので『治った』と勘違いしてしまうこともあるので要注意です。早期に適切な治療をすれば治る確率は高いため、異変を感じたらまずは検査することを推奨しています。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマの主の症状は、感染部位にイボができます。
イボの大きさは2ミリ〜指先程度で次第に増えていき、イボどうしがくっついて巨大なカリフラワー状・鶏冠(トサカ)状になる場合もあります。
肛門にイボができたとしても、痛みやかゆみはほとんどないため気づかない人も多く、その間に多くの人に感染させてしまう恐れがあります。
また、尖圭コンジローマの潜伏期間は最長で8か月ほどと言われているため、感染機会を特定しにくい側面もあります。
大きくなったイボはレーザー治療等で切除できますが、治療期間は比較的時間がかかります。性器や肛門周辺にイボを発見したら、早期に性病検査を受けることを推奨しています。
風俗店のアナルプレイ後に何らかの異変を感じたら…
前立腺マッサージを含むアナルセックスは、普段のパートナーに頼みにくい性行為のひとつなため、どうしても風俗店を利用しがちとなります。
しかし、風俗店で使用するエネマグラやアナル専用の大人のおもちゃは、使いまわしされていることがほとんどで、いくら清潔に管理されていると言われても、使わないに越したことはありません。
また、アナル舐めやアナルセックスなどは非常に性病感染リスクが高いため、少しでも肛門や性器周辺に異変を感じたら性病検査を受けることを推奨しています。