性病の検査において、健康保険証が使えるケースとそうでないケースがあります。実は、性病の検査は、保険適用外で全額実費負担になることが意外と多いのです。今回は、性病検査・治療の際の、保険証の必要性や保険適用外になるケース、また保険証を使用した際、親にバレることがあるのかなどについて解説します。
性病の検査は保険適用?
性病の検査は保険が適用されるケースとそうでないケースがあります。
◆保険が使えるかの基準
- 症状の有無
- 検査結果で治療が必要かどうか
一般的な検査もおおむね同様ですが、健康保険証が使用するには『治療』が必要です。つまり、何らかの分かりやすい症状がある場合は保険適用となり、症状が無ければ実費検査となります。保険適用となることで、診察代、検査費用が3割負担(金額の30%を自分で払う)になります。
point.性病は無症状の場合も多いため、病院によっては無症状でも保険対応の場合があり、検査結果で陽性判定がでると検査も保険適用になることもあります。
性病の治療は基本的に保険適用
性病検査にて、陽性判定が出た場合の治療費や薬代は保険適用となります。もちろん保険証なしでの治療も可能ですが、かなり高額な治療費が全額実費負担となるため、治療には保険証を使用しましょう。
point.HIV(エイズ)など治療は国の保証制度が使用できるケースもあります。
性病の検査や治療で保険証を使用すると親バレする?
性病検査や治療での健康保険証の質問の中で1番の多いのが、実は『親バレしますか?』『主人にバレますか?』という質問です。結論から言いますとバレる可能性が高いです。
健康保険を使うと、医療費通知というものが送られてくる場合があります。 医療費通知とは、どのくらい健康保険が使われているかを健康保険組合が被保険者(保険に加入している人)に知らせるものです。例えば、父親や夫の扶養に入っている方は、自身の健康保険証を使用することで、被保険者である父親(夫)に医療費通知が送られてくる場合があります。
医療費通知に記載されている内容は【医療機関名・受診年月日・日数・医療区分・組合が払った金額・被保険者が払った金額】などがあります。
ただし、どの健康保険組合に入っているかによってその内容が大きく異なります。勤務先に送られることもあったり、送られてこなかったり、どの病院で使ったかが記載してあったりされていなかったり、保険組合によっても通知方法がさまざまです。
point.病院名が記載されるケースやそうでないケースもありますが、性病科や婦人科など『何科』やその検査・治療内容までは記載されません。 しかし、産婦人科や泌尿器科のみの病院へ行った場合は病院名から分かってしまう場合があるかもしれません。
性病検査キットでの検査は保険適用外
通販で購入し、郵送でやり取りする性病検査キットは、症状があってもなくても保険適用外です。つまり、保険証の提示を求められません。
point.『性病の検査をしたいけど親やパートナーにバレたくない』という方は、性病検査キットを検討してみましょう。検査キットの配送先も自宅ではなく、郵便局留めやヤマト運輸センター留めも可能です。