カンジダ症は、一度発症した人の約4割が1年以内に再発したとの調査報告もあり、体調不良などをきっかけに再発してしまうことが多いと言われています。
再発するきっかけは人によっても様々ですが、セックス(性行為)する度に再発してしまう方も多いとのこと。セックス(性行為)から4~5日程度で症状がでる方も。
今回は、セックス(性行為)をきっかけに再発してしまう原因と、できる限りの対策を解説したいと思います。ぜひ最後までご覧くださいね。
セックスから4,5日後に再発してしまう原因
カンジダ症の主な症状は、おりものが白いカッテージチーズ状になったり臭いが強くなる、外陰部や膣内の灼熱感や強いかゆみ、痛みなどがあげられます。症状の度合いは人によりますが、再発するたびに不快感に悩まされます。
【体験談】性行為後4~5日後にカンジダ再発した方の声
性行為後4~5日でカンジダを再発した女性もいます。その女性は、月に2回以上、ここ2ヶ月で4回も再発してしまいました。
症状としては、膣内のヒリヒリとした灼熱感とかゆみです。おりものや臭いは変化はみられませんが、熱感やかゆみが気になって眠れないことも…。
原因はですね…肌感覚ですが、もしかしたら、年齢も年齢なので濡れにくくなってきて、それも原因のひとつになっているのかな?とも考えました。生理前や閉経とかでホルモンバランスの変化してカンジダ症が再発することもあると聞きます。私の場合は年齢の部分が大きいのかな?って感じます。
あとは仕事も忙しくて最近は疲れやストレスがたまっていることも考えられます。下着も締め付けが強めのものを着用していました。今は綿の下着に変えています。
治療はかかりつけの産婦人科で膣剤を入れていただいています。女性の産婦人科医で安心できますが、何度も膣剤を入れてもらってやっぱり少し恥ずかしいです…。
もしかしたら、カンジダ症がちゃんと治っていない状態で性行為をしてしまったのかもしれません。しばらくは我慢します。
カンジダが再発する主な原因
カンジダは、健康な人でも体内に存在することがあるカビ(真菌)の一種で、主に女性には頻繁にみられる疾患です。主に、体調の変化で膣内環境のバランスが崩れて発症します。
- 体調不良
- ストレス
- 過度の膣内洗浄
- 強い抗生物質やピルの服用時
- 生理前のホルモンが変化するタイミング
- 妊娠時
- 通気性の悪い強い締め付けのある下着
- パートナーからの感染
- 性行為の刺激
- 体質(カンジダになりやすい)
カンジダ症は生理前になりやすく、抗生剤やピルの内服、性交渉などがきっかけになることが知られています。何らかの原因で膣内環境に変化が起こり、カンジダが増えてきて症状を引き起こすとカンジダ腟炎、外陰炎と呼ばれます。
また、膣内をきれいにするために膣内を洗いすぎると逆にカンジダ症を発症してしまうことがあります。膣内の細菌が洗い流されて膣内環境のバランスが崩れ、症状があらわれることがありますので過度の膣内洗浄は控えましょう。そのほかにも、強い抗生物質の使用により膣内の細菌が死滅してしまい症状が現れることもあります。
カンジダはセックス(性行為)の刺激でも再発することがある
腟カンジダ症は性器の疾患なので、どうしても性病のイメージを持ちやすいですが、実際はいわゆる性病のように性行為から感染する細菌ではありません。性行為によって男性に感染することはかなりまれです。
しかし、性行為を経験すると、外陰腟カンジダ症の頻度が増加するので、性行為関連疾患として位置づけられています。
性行為が原因で感染することはまれですが、セックス(性行為)はカンジダの大きな原因です。定期的にセックスをするようになって初めてカンジダになったというのはよくある話です。
セックス(性行為)によって、物理的な刺激で炎症が引き起こされ、腟内の環境が変化し、腟内への直接的な感染の原因にもなります。
セックス(性行為)後の膣のかゆみの原因
そもそも、膣のかゆみの原因は大抵が膣炎(膣の炎症)と言われています。
膣の炎症を引き起こす要因には、潤滑不足や感染症、妊娠や授乳中のホルモン変動、閉経などがあり、湿疹をはじめとする皮膚疾患や、香り付きの石鹸や洗剤(PH値のバランス)、ビデの使用も、場合によっては膣の乾燥やかゆみをもたらすことがあります。
セックス(性行為)の最中に外陰や膣がかゆくなるのは、単純にパートナーとの摩擦のせいかもしれません。挿入前にデリケートゾーンが十分濡れていなかったり、興奮していなかったりすると摩擦が生じ、それが原因で膣炎を引き起こしてしまっている場合があります。
もともとカンジダ症を発症しやすい体質の方が、性行為(セックス)の摩擦や刺激によって膣炎をおこし、その結果、膣内環境の変化によってカンジダ症を再発させている可能性があります。
カンジダ症が再発したら治療はどうすれば良い?
カンジダを再発してしまったら治療が必要です。カンジダはカビの一種なため、治療には抗真菌薬を使います。主に、飲み薬と腟に直接入れる錠剤、外陰部にクリーム(塗り薬)があります。
飲み薬は1回飲むだけなので治療としては楽です。治療期間としてはおおむね1週間ほどでしょう。外陰部のかゆみがひどい場合は、クリームを数日塗ればかなり楽になります。
1.病院(産婦人科)で診察・治療してもらう
カンジダを再発したら病院で診察と治療をしてもらいましょう。
診察は、少し恥ずかしいですが視診や触診があります。特に初めて行く産婦人科の場合はカンジダの検査を行うでしょう。
カンジダの検査には顕微鏡と培養があります。カンジダは顕微鏡でおりものを見ると糸のような菌糸が見えます。顕微鏡検査はその場ですぐ診断できますが、見逃すこともあるため、
培養検査も行う場合があります。培養検査は、数日かけておりものにいる菌を発育させて確認する検査です。
顕微鏡よりも精度が高い検査ですが、検査結果まで数日かかってしまい、結果を待っているのも、かゆい人にとってはかなり辛い状況です。病院によっては、培養検査はせずに、顕微鏡だけですぐに薬を処方してくれるところもあるようです。
治療薬は主に経口薬(飲み薬)や膣剤がありますが、医師の判断によって決まります。膣剤の場合、医師が膣に直接入れます。
2.カンジダの市販薬を購入する
カンジダの治療薬は薬局はもちろん、Amazonや楽天の通販でも購入できます。膣剤を自分で入れるのは少し難しいと感じる方もいますが、説明書もついてますし一回やってみると特に難しいことはありません。
頻繁にカンジダを再発してしまう人は、市販薬や病院でもらった膣剤や経口薬をストックしておいても良いかもしれません。
しかし、市販薬を使い自分で治すことも悪いことではありませんが、使用しても症状が改善されなかったり、悪化するようでしたら医療機関を受診し、他の病気(細菌性膣炎・膣トリコモナス症など)の可能性も含めて診断してもらう必要があります。
カンジダの市販薬を使うことができるのは、再発した方限定となっています。
自分の症状がカンジダ症の症状とよく似ている場合でも、実は全く別の原因により発症している場合も多くあります。こうした状態で、カンジダの市販薬を使っても症状が良くならないばかりか悪化してしまう危険性もあるためです。初めてカンジダを発症した場合は、必ず医療機関の受診、または郵送検査を行いましょう。
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3.郵送検査を行いカンジダの治療薬を郵送してもらう
郵送の検査キットで検査を行い、カンジダの治療薬も郵送で送ってくれる病院もあります。
郵送検査はおおよそ1週間ほどかかるため、すぐに治療薬はもらえませんが、産婦人科などの病院に抵抗がある方はにはおすすめできます。
検査方法としては、ネットで性病検査キットを注文し、届いた検査キットを使用して自分で検体を採取します。カンジダは主に【おりもの】にいますので、綿棒で膣内の分泌物を採取します。それを専用の容器に入れ、ポストに投函し検査結果を待ちます。
郵送検査を行っている病院は多いですが、治療薬も郵送してくれる病院は限られています。当サイトでは、東京都葛飾区にあるばんどうクリック監修のバクテリアラボを推奨しています。
もちろん、東京都在住でなくても、郵送でのやりとりですのでお住まいが遠くても大丈夫です。『性病の検査のために病院へ行きたくない』『治療薬は郵送していほしい!』という方は検討してみてはいかがでしょうか。
性器にかゆみなどの何らかの症状が起き、カンジダの再発と思っている方の中でも、検査の結果、クラミジアに感染していたという事例もあります。また、HIV(エイズ)に感染している人はカンジダを発症しやすいとも言われています。
もし、性病の検査を行う場合は、念のためクラミジアや淋病、トリコモナス、HIV(エイズ)などの検査も同時に行うと安心です。
まとめ:性行為後にカンジダを発症してしまう原因
セックス(性行為)の4日~5日後にカンジダを再発してしまう方は少なくありません。
その原因は、性行為の摩擦や刺激によって起こる膣炎や、そのときの体調による膣内環境の変化も原因の一つと考えられます。
セックス(性行為)の数日後にカンジダを発症してしまう方は、しばらくは性行為を避け、自身の体調を整えて様子をみてみましょう。
ただし、カンジダは性病ではありませんが他の性病には注意が必要です。カンジダの検査のついでに性病の検査をするとクラミジアや淋病などの性病がたまたま見つかることも多いのです。おりものに不調がある人の10人にひとりくらいはこれらの性病が見つかりますので、心配な人は同時に検査を受けておくのがおすすめです。