膣内を洗いすぎるとカンジダ症になるってほんと？デーデルライン桿菌について

膣内を洗いすぎるとカンジダ症になると聞いたことありませんか？

カンジダ症を引き起こすカンジダ菌は、真菌、つまりカビの仲間です。『カビ』と聞くと『え？？』と思うかもしれませんが、健康な人の体の中にも存在する常駐菌の一種で、通常は悪さをしない真菌類です。

しかし、ひとたび体の免疫力が低下したり、糖尿病などの持病があったり、妊娠を機に女性ホルモンのバランスが変わると発症しやすくなるとされていますし、膣内を洗いすぎてカンジダ症の原因になることもあります。

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膣内の洗いすぎでカンジダになる理由とは？

膣内は、デーテルライン桿菌という善玉菌の働きによって、膣内に細菌が侵入するのを防ぎ清潔に保ってくれています。この働きの事を『膣の自浄作用』といいます。

膣を守っているデーデルライン桿菌が減少する

膣内を洗浄しすぎることで、膣を守っている善玉菌のデーデルライン桿菌が減少してしまうことがあります。

この菌のおかげで細菌が増えず、カンジダ菌のような増えすぎると病気を引き起こす細菌が増えるのを防いでいるのです。膣内のバランスを保っていたデーデルライン桿菌が減ることで、カンジダ菌など他の細菌が異常に増殖し、なんらかの症状が出てしまうことがあります。

しかし、洗浄力が高まっていることで、デリケートゾーンには不都合なこともあります。もともと、女性のデリケートゾーン、つまり膣内は、ある程度の自浄作用をもっていますが、臭いや汚れが気になるからといって、膣内や外陰部を洗いすぎることで、膣内を守っているデーデルライン桿菌が死滅することが多くなります。

もともと、健康な体の人であれば、膣内のお手入れを行わなくとも、清潔に保たれています。洗いすぎでカンジダ症になると言われる原因は、膣内を洗いすぎることで本来必要な常駐菌が減少してしまうからという訳です。

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陰部のニオイや汚れが気になるからといって洗いすぎは注意

陰部のニオイや汚れが気になっても、膣内をボディーソープなどでしっかり洗ってしまうと、上記のように、本来は必要な常駐菌が減少する原因となります。

特に、彼氏とのナイトタイムの前など、行為前はどうしてもニオイや汚れを気にしてしまい、陰部を洗いすぎる傾向にあるため、例えパートナーとの夜でも『ある程度の洗浄』を気にかけましょう。

妊娠や抗生物質の投与、ピルの服用にも注意が必要

 性器カンジダ症は、身体にいる菌のバランスが崩れた状態になると発症します。

特に抗生物質や風邪薬を服用すると発症することが多いと言われていますが、これは本来であれば身体を守ってくれている常在菌という良い菌まで殺してしまい、普段は抑えられているカンジダ菌が繁殖してしまうためと考えられます。

また、妊娠中は体内のホルモンバランスが変化するため、膣内が酸性に傾きやすくなり、膣内環境の変化によって常駐菌への影響が生じるため、妊婦さんは通常時よりも約2倍ほどカンジダ症を発症しやすいと言われています。ホルモン変化という部分で、ピルを服用している女性も比較的カンジダ症になりやすい傾向があります。

とはいっても膣内を全く洗わないわけにもいかない

膣内に自浄作用があるとはいえ、女性の膣内はある程度、清潔に保つ必要があります。

女性の場合は、生理という自然現象があるため、余計に膣内を清潔に保つのが難しくなります。一般的に女性の生理は、開始から終わるまでの期間が7日～10日ほどであり、その期間はタンポン、紙ナプキン、おりものシートなどを使用するため、蒸れたり雑菌が繁殖したりする原因となります。

注意点としては、ボディー用のスポンジやタオルでこすってしまうと、善玉菌まで洗い流してしまう可能性があるため、手で優しく洗うことが大切です。

特に、生理の終わりかけに経血を洗い流すことで、すっきりした感覚を得ることができます。生理の出血である経血を洗い流せれば、ナプキンなどを長期間使用する必要もなくなることもあり、かぶれやかゆみを引き起こす確率を低下させることができるでしょう。

しかし、膣カンジダ症を引き起こしやすくなる原因の1つに陰部の洗いすぎがあるので、極力負担をかけずに洗うというのが正しいデリケートゾーンのケア方法となりますので、常に優しく丁寧に洗いすぎずに洗いましょう。

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カンジダの治療中の膣内洗浄について

カンジダ症の治療には、カンジダ症専用の治療薬（抗菌薬）を用いりますが、実は膣内洗浄も部分的には効果的と言われています。

カンジダ症の診断で病院へ行ったときも、膣内を洗浄してくれるケースがあります。症状が悪化している場合には、早く完治させるのに、膣内を一度綺麗にすることは、とても効果的とされています。

インクリアはカンジダ症に効果はある？

今話題の管理医療機器であるインクリアはカンジダ症に効果はあるのでしょうか？

実は、膣内洗浄という意味では、一定の効果が期待できるようです。下手に、普通の石鹸やボディーソープで洗うよりも、膣内洗浄用に膣内と同じくらいのpH値で開発されたインクリアで洗浄したほうが、よっぽど良いと思われます。

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カンジダ症の治療中も洗いすぎに注意

独自の判断で、カンジダを早く治すためにデリケートゾーンを清潔にしようと、膣をしっかり洗いすぎる人がいますが、洗いすぎは逆にカンジダ症を長引かせてしまう事があります。

上記でも解説しましたが、女性の膣内のデーテルライン桿菌という善玉菌が、洗いすぎによって減少して志摩市、膣の自浄作用が低下して、カンジダを悪化させてしまう場合も。

カンジダ発症時には膣内の洗浄をしっかり行うことが大切ですが、治療中の洗いすぎには注意が必要です。カンジダの治療中は、医師の指示に従い治療を進めましょう。