あなたのセックスパートナー(例えば彼氏や彼女、旦那や妻)が性感染症である淋病に感染したと判明したら『もしかして浮気(不倫)された?』と思う方も少なくないはずです。
『淋病に感染していたら浮気?』に関して結論からいいますと、すでに淋病に感染した相手との性行為によって感染した可能性が高いため、浮気した可能性が比較的高いと言えるでしょう。
なぜなら、クラミジア同様に淋病は自然発生し発症する菌ではなく、感染経路のほとんどが性行為だからです。性病に感染したからといって必ずしも『性感染症=セックス』という訳ではありませんが、淋病に関しては性行為によって感染した可能性が高いと言えます。
もちろん、これだけで浮気とは断定できません。あなた自身が先に感染していてパートナーに移してしまった可能性は否定できませんし、あくまで推測の域ということはご理解くださいね。
※当サイトでは、淋病の性質や感染経路等で『浮気の可能性』を解説するため、浮気を断定する情報ではありません。あくまで参考にしていただければと思います。
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浮気して淋病に感染した例
ここでは浮気して淋病に感染してしまった方のよくある事例を箇条書きで記載します。最近性器周辺に違和感を感じ淋病を発症した方は過去1週間~4週間を目安に心当たりがないか思い返してみてください。
項目 | 事例 |
---|---|
よくある 淋病の感染例 |
|
※あくまで一例です。症状や行動には個人差があります。
淋病の感染経路や潜伏期間
パートナーが淋病に感染した場合、その感染経路の特徴から浮気の可能性が比較的高いと言えるかもしれません。まずは淋病の感染経路や特徴をみてみましょう。
※ここでは、男女の永遠の課題『どこからどこまでが浮気か?』はひとまず置いといて、淋病はどのような感染経路があるか、どのような特徴があるのかを解説していきますね。
淋病の主な感染経路
淋病は主に性行為(セックス)によって感染します。淋菌という『菌』が性器やのどに感染して起こる性感染症のことで、クラミジアと同様に感染者が多い代表的な性感染症です。
1回の性行為での感染確率は30%ほどといわれており、精液や腟分泌液、感染した箇所の粘膜が相手の粘膜に接触して感染します。
粘膜同士の接触が非常に感染しやすいため、コンドームなしでの性行為はリスクが高いと言えます。通常のセックスはもちろんのこと、感染している人にフェラチオ(またはクンニ)を行った、のどに感染している人にフェラチオ(またはクンニ)をされた、などで喉(のど)へも感染します。
淋菌は、高温にも低温にも弱く、増殖するためには酸素が少なくて二酸化炭素が多い環境が必要です。そのため、通常の環境では生存することができず、性行為で人から人へ感染することが主な感染経路です。
point.
淋病は性行為によって感染する確率が比較的高いこと、また自然発生して発症する性病ではないことを抑えておきましょう。
淋病に感染した方は、クラミジアに感染していた人と性行為があった可能性が高いと言えるでしょう。
淋病の潜伏期間と症状
◆淋病の潜伏期間
淋病に感染してから発症する期間(潜伏期間)は、おおむね2日~7日間ほどと言われています。ただし、男女とも半数以上が無症状というデータがあるため、症状がみられなくても感染している可能性があります。
point.
パートナーが淋病を発症した場合、そのおおむね2日~7日前に性行為があったかがポイントです。しかし、無症状や軽症の場合も多いことは頭に置いておいたほうがよさそうです。
◆淋病の主な症状
感染部位 | 症状の詳細 |
---|---|
男性 (性器周辺) |
・排尿時の軽い痛み ・尿道のかゆみや不快感、灼熱感 ・黄色っぽいどろどろした膿が多く出る ・尿道の出口の腫れ ・性器の腫れ ※淋病は男性の症状が現れやすく、尿道炎を引き起こすことが多いとされています。 ※クラミジアと症状がよく似ています。クラミジアの場合、尿道から透明〜乳白色の膿(うみ)が出ることがあります。 |
女性 (性器周辺) |
・はじめは自覚症状がほとんどない ・おりものの増加(微増) ・不正出血(整理以外の出血) ・排尿痛や排尿困難、下腹部の痛み ・微熱 ※女性の場合、子宮頸管炎を引き起こすことが多く、主におりものの増加や不正出血、下腹部痛といった症状が多いと言われています ※女性のほとんどが無症状が多いため、潜伏期間がはっきりとしていません。そのため、男性への淋菌感染症の感染源になってしまうことも |
その他部位 喉・肛門・目 (共通) |
・喉(のど)の痛みや晴れ ・肛門周辺の腫れ、痛み、出血 ・目ヤニの増加やまぶたの腫れ |
淋病に感染している人とオーラルセックス(フェラやクンニ)を行った場合、喉(のど)に感染する場合があります。また、相手の精液がついた手でまぶたを触ってしまって目に感染するケースもあります。また、アナルセックスによって直腸への感染も確認されています。
淋病は風俗で感染しやすい性病の1つ
淋病は、クラミジア同様に性風俗店でも感染が多発している性病です。
もし彼氏や旦那(彼女や妻)が、数週間前に風俗店を利用して、淋病の症状が出たり、淋病の陽性判定を受けていたら、性風俗店での感染の可能性もあります。
point.
また、風俗で働く方の10%~20%ほどの方が感染していると推測されていますから、風俗店を利用することで感染する可能性は高まります。
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パートナーが淋病に感染したら
パートナー(彼氏や彼女、旦那や妻)が淋病に感染したら、自身も感染している可能性が非常に高いと言えます。浮気の疑いはあるかもしれませんが、自身の検査や治療のことをしっかり考えましょう。
パートナーが淋病に感染がしたら自分も感染してる?
あなたのセックスパートナーが淋病に感染した際は、あなたも感染している可能性が非常に高いです。
特に、ここ1ヵ月以内に、オーラルセックスやキスも含めた性行為があった際は、感染していると思っておいたほうが良いでしょう。
淋病は女性が感染しても無症状が多いため、気付かないうちにパートナーに移してしまうことも。男性だけ性病治療しても、再度パートナーから感染する場合があるためパートナーがいる場合はペアで検査・治療が必要です。
パートナーだけ治療しても、もう片方のパートナーが治療できていない状態で性行為をすることで、カップル同士で移し合うピンポン感染を引き起こしてしまいます。
淋病は放っておいても自然治癒しないうえに、放置することで不妊症の原因となることも。感染の疑いがある場合は、必ず検査や治療を行いましょう。
淋病の検査方法について
淋病の主な検査方法は、病院などの医療機関を受診するか、検査キットで自分で検体を採取する郵送検査を推奨しています。
◆病院(医療機関)で検査
医療機関の場合、一般的には男性は性病科か泌尿器科、女性は性病科か婦人科(産婦人科)で検査を受けることが可能です。
検査部位 | 検査方法 |
---|---|
尿検査 男性 |
男性の方は主に尿検査を行います。 健康診断の際の尿検査と異なり、雑菌の検査を行うため初尿を採取します。 |
膣分泌物 女性 |
女性の方は、綿棒のようなものを使用して膣の分泌物を採取します。病院によっては、膣の分泌物採取を医師が行うか、本人が行うか選べることができます。 ※女性は生理中は検査ができません。生理が終わってから検査しましょう。 |
喉(のど) 男性 女性 |
生理食塩液(食塩水またはミネラルウォーター)40mlを15秒間ほどうがいします。 ※クラミジアは喉(のど)にも感染する場合があります。 ※喉の治療が終わっていない状態で性行為(オーラルセックスやキス)をすると、再度性器に感染する恐れがあるため必ず喉(のど)の検査も行いましょう。 |
直腸 男性 女性 |
直腸の分泌物 ※直腸に細い綿棒を挿入し、直腸内の分泌物を採取し検査します。 |
備考 |
※医療機関によって検査方法が異なる場合があります |
医療機関で検査される方は、まずは性病検査対応の最寄りの病院を探し電話で予約を行います。ほとんどの病院では、性病検査は実費検査となります。電話の際に、検査料金などの確認もしておきましょう。
◆郵送検査キットで検査
郵送検査の流れは、ネットで検査キットを購入し、届いた検査キットを使用し自分で検体を採取します。同封された保険容器に入れポストに投函し、ご自身のスマホ等で検査結果を確認します。
病院へ行く時間がない、または病院へいくことに抵抗がある方は利用してみてはいかがでしょうか。
以下で郵送検査のメリットデメリットを解説します。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット |
・自分のタイミングで検査ができる ・検査制度は病院と変わらない ・病院へ行くことなく検査が可能(特に忙しい方や病院に抵抗がある方) ・1度に多くの性病検査ができる(おおむね4~8項目) ・自宅(自室)で出来るため、誰にも知られずに性病検査ができる。 ・匿名検査が可能(主にイニシャルや番号で対応) ・土日や夜間でもできる(時間を選ばない) ・陽性判定が出ても医療機関を紹介してもらえる ・ペア(カップル)検査も対応 ・保険証不要(実費検査) |
デメリット |
・陽性判定だった場合は病院へ行き治療する必要がある ・自分で検体を採取する必要がある ・検査から結果確認までおおむね1週間かかる(病院でもおおむね1週間ほどだが、郵送検査は即日対応はしていない) ・保険証不要(実費検査) |
備考 | ※性病検査キットの選び方からおすすめメーカーまで徹底解説! |
郵送検査の最大のメリットは、病院へ行くことなく空いた時間にご自身で検体採取を行えることです。病院に行くことに抵抗がある方は、郵送検査を利用してみてはいかがでしょうか。
淋病の治療方法について
咽頭淋病の場合は、点滴を1回(30分)注入して治療をします。点滴を1回打つだけで95%以上で治るといわれています。尿道炎や子宮頚管炎に対しては、抗菌薬を点滴か静脈注射、もしくは筋肉注射を1回投与します。
また、淋病を発症する人のうち約30%はクラミジアなど他の菌に感染していると言われています。その可能性を考えて飲み薬の抗生物質を併用する場合もあります。2週間ほど抗生物質を飲み続ければ基本的には完治します。
飲み薬の場合、クラミジアの治療薬でも使用されるマクロライド系は抗生物質(アジスロマイシン)を含む『ジスロマック』などがあります。
まとめ:パートナーが淋病に感染したら浮気の可能性が高い?
数ある性感染症の中でも、淋病に関しては、感染経路がほぼ性行為という観点からも、浮気の可能性が高いといえるかもしれません。(少なくとも淋病と感染している人と性行為があったと思って良いでしょう)
どこまでが浮気か?という問題はここでは置いといて、淋病を発症した場合、発症前の1日~7日前に、他の人との性行為があった可能性が高いといえます。
ただし、無症状でずっと淋病に感染していたケースもあるため、必ずしもその潜伏期間中に性行為があったとも断定できないませんし、あなたが無症状で先に感染していた可能性は否定できません。
パートナーが淋病に感染したら、ほとんどのカップルは『浮気したかどうか問題』が勃発すると思われますが、それよりもまずは自身の体を考え、検査や治療も行ってくださいね。
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