尖圭コンジローマとは、性交為あるいはその類似行為によりヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚や粘膜の微小な傷から侵入し感染することで性器やその周辺に小さなイボを作る性感染症です。
あなたのセックスパートナー(例えば彼氏や彼女、旦那や妻)が性感染症である尖圭コンジローマに感染、または発症したと判明したら『もしかして浮気(不倫)された?』と思う方も少なくないはずです。
『尖圭コンジローマに感染していたら浮気確定?』に関して結論からいいますと、主に性行為で感染するという意味で、誰かしら感染者との浮気(性行為)があった可能性があると言えます。
ただし、尖圭コンジローマは再発しやすい性病です。もともと交際前から感染していて、お付き合いを始めてから相手に感染させてしまった可能性もあるため、浮気を断定することは難しいとも言えます。
※当サイトでは、性病の性質や感染経路等で『浮気の可能性』を解説するため、浮気を断定する情報ではありません。あくまで参考にしていただければと思います。
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浮気によって尖圭コンジローマに感染した例
ここでは、浮気して尖圭コンジローマに感染してしまったよくある事例を箇条書きで記載します。パートナーや自身に心当たりがないか確認してみましょう。
項目 | 事例 |
---|---|
よくある 尖圭コンジローマの 感染例 |
|
普段からセックスパートナーが多い方や、一時的にでも不特定多数とのセックスをしてしまった人は感染機会が多いため、その分感染リスクも高まります。
※あくまで一例です。症状や行動、感染経路には個人差があります。
尖圭コンジローマの症状や感染経路、潜伏期間
尖圭コンジローマはアナルセックスによって感染し、肛門周辺にも症状が出やすい性感染症です。まずは主な症状や感染経路、潜伏期間、その他特徴を確認しましょう。
※ここでは、男女の永遠の課題『どこからどこまでが浮気か?』はひとまず置いといて、尖圭コンジローマはどのような感染経路があるか、どのような特徴があるのかを解説していきますね。
尖圭コンジローマの潜伏期間と主な症状
◆尖圭コンジローマの潜伏期間
尖圭コンジローマは、感染してから発症するまでの期間、つまり潜伏期間は約3週間~8ヶ月といわれています。
目で見てわかるくらいのイボが出来るまで、少なくとも3週間以上はかかる上に、潜伏期間の幅が大きいこと、それからイボ以外の症状が少ないため気づかない人が多いため、感染機会が特定できないケースがあります。
point.
つまり、ずっと以前から感染していた可能性もあるため、パートナーが尖圭コンジローマに感染していることが分かったからといっても必ずしも浮気とは断定できません。
◆尖圭コンジローマの主な症状
感染部位 | 症状の詳細 |
---|---|
性器周辺 |
尖圭コンジローマを発症すると、男女ともに外陰部や肛門周囲に乳頭状のイボができます。イボの大きさは2ミリ〜指先ができて、次第に増えていき、イボどうしがくっついて巨大なカリフラワー状・鶏冠(トサカ)状になる場合もあります。 痛みや痒みを伴うことは少なく、イボに気づかなければほとんど自覚症状がありません。そのため、気づかないうちに病気が広がっていたり、複数のパートナーに感染させてしまうことがあります。まれに、イボが大きくなることで痛みや痒みが出ることがあります。 |
肛門周辺 |
肛門内、肛門周辺にも感染し、イボができることがあります。 肛門内の尖圭コンジローマは、同性愛者の肛門性交が原因となる場合が多いです。ヒトパピローマウイルス(HPV)は傷口からの感染します。 |
再発 |
感染しても、約90%の人が自己免疫によりウイルスを排除できるといわれています。しかし、排除できずに尖圭コンジローマを発症してしまうと、完全にウイルスを排除することは難しく、再発を繰り返してしまいます。 |
※女性の場合、尖圭コンジローマになった人の一部に、子宮頸がんの原因となるハイリスクタイプのHPVに同時感染していることがあるため注意が必要です。
尖圭コンジローマの主な感染経路
尖圭コンジローマとは、性交為あるいはその類似行為によりヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚や粘膜の微小な傷から侵入し感染することで性器やその周辺に小さなイボを作る性感染症です。日本でも20代女性を中心に広がっています。
また、アナルセックスによる肛門への感染もみられます。肛門内の尖圭コンジローマは、同性愛者の肛門性交が原因となる場合が多いです。ヒトパピローマウイルス(HPV)は傷口からの感染しますので、出血を伴いやすいアナルセックスはリスクが高いといえます。
point.
特に、性器同士の接触(粘膜同士の接触)は感染確率が高いといえます。通常のセックス(膣挿入)でも、女性の膣は繊細で見えない小さな傷ができやすく、そこから感染する可能性が非常に高まります。
尖圭コンジローマに感染したと判明したら、感染機会は特定しにくいものの、感染者との性行為があったことはまず間違えないと考えられます。
尖圭コンジローマは再発しやすい
感染しても、約90%の人が自己免疫によりウイルスを排除できるといわれています。しかし、排除できずに尖圭コンジローマを発症してしまうと、完全にウイルスを排除することは難しく、再発を繰り返してしまいます。
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パートナーが尖圭コンジローマに感染したらどうしたら良い?
パートナー(彼氏や彼女、旦那や妻)が尖圭コンジローマを発症したら、どのように対処したら良いのでしょうか?浮気の疑いはあるかもしれませんが、まずは正しい検査や治療について理解を深めましょう。
パートナーが尖圭コンジローマに感染がしたら自分も感染してる?
あなたのセックスパートナーが尖圭コンジローマに感染した際は、あなたも感染している可能性が非常に高いです。
特に、パートナーの性器周辺にイボのようなものがあったり、コンドームなどの避妊用具を使用していない場合は、ほぼ感染していると思っておいたほうが良いでしょう。
また、尖圭コンジローマの症状は特徴的でイボのようなものが出たら視覚的にわかりやすい一方で、他の症状に関してはほとんどないため、イボに気付かないと感染していることに気付かない場合が多いのです。
気づかないで放置してしまうことで、イボ同士がくっついてどんどん大きくなってしまうことがあります。パートナーのどちらかが尖圭コンジローマに感染したと判明、もしくは感染の疑いがある場合は、必ずペアで検査・治療を行いましょう。
パートナーだけ治療しても、もう片方のパートナーが治療できていない状態で性行為をすることで、カップル同士で移し合うピンポン感染を引き起こしてしまいます。
尖圭コンジローマの検査方法について
尖圭コンジローマの主な検査方法は、病院などの医療機関を受診するか、検査キットで自分で検体を採取する郵送検査を推奨しています。
◆病院(医療機関)で検査
医療機関の場合、一般的には男性は性病科か泌尿器科、女性は性病科か婦人科(産婦人科)で検査を受けることが可能です。
イボの症状がある場合や、肛門に症状がある場合、肛門科や皮膚科でも診察が可能です。(※病院によってできない場合もあります)
検査部位 | 検査方法 |
---|---|
視診 |
イボの症状が確認できている場合、医師が直接イボを観察して診断します。 |
組織診 |
組織を採取し、顕微鏡で観察して病理診断を行います。 |
遺伝子検査 |
ウイルスの遺伝子を検出する方法(ハイブリッド・キャプチャー法やPCR法)があります。 |
備考 |
※医療機関によって検査方法が異なる場合があります |
医療機関で検査される方は、まずは性病検査対応の最寄りの病院を探し電話で予約を行います。ほとんどの病院では、性病検査は実費検査となります。電話の際に、検査料金などの確認もしておきましょう。
◆郵送検査キットで検査
郵送検査の流れについてです。まずはネットで検査キットを購入し、届いた検査キットを使用し自分で検体を採取します。同封された保険容器に入れポストに投函し、ご自身のスマホ等で検査結果を確認します。
病院へ行く時間がない、または病院へいくことに抵抗がある方は利用してみてはいかがでしょうか。
以下で郵送検査のメリットデメリットを解説します。
項目 | 詳細 |
---|---|
メリット |
・自分のタイミングで検査ができる ・検査制度は病院と変わらない ・病院へ行くことなく検査が可能(特に忙しい方や病院に抵抗がある方) ・1度に多くの性病検査ができる(おおむね4~8項目) ・自宅(自室)で出来るため、誰にも知られずに性病検査ができる。 ・匿名検査が可能(主にイニシャルや番号で対応) ・土日や夜間でもできる(時間を選ばない) ・陽性判定が出ても医療機関を紹介してもらえる ・ペア(カップル)検査も対応 ・保険証不要(実費検査) |
デメリット |
・陽性判定だった場合は病院へ行き治療する必要がある ・自分で検体を採取する必要がある ・検査から結果確認までおおむね1週間かかる(病院でもおおむね1週間ほどだが、郵送検査は即日対応はしていない) ・保険証不要(実費検査) |
備考 | ※性病検査キットの選び方からおすすめメーカーまで徹底解説! |
郵送検査の最大のメリットは、病院へ行くことなく空いた時間にご自身で検体採取を行えることです。病院に行くことに抵抗がある方は、郵送検査を利用してみてはいかがでしょうか。
尖圭コンジローマの治療方法について
尖圭コンジローマの検査の結果、陽性判定(+)が出た場合は治療を行います。尖圭コンジローマの治療方法は「外科療法」と「薬物療法」の2あります。
方法 | 詳細 |
---|---|
外科療法 |
イボ、コンジローマが出来ているのであれば、薬物療法、凍結療法、又は電気メスやレーザー蒸散などによる外科的療法などの方法があります。 一部の産婦人科や泌尿器科、美容整形外科等でイボやトサカを取り除く治療を受けることができます。 |
薬物療法 |
外用薬を直接患部に塗ります。現在保険で使用できる外用薬は、イミキモド5%クリーム(ベセルナクリーム5%®)のみとなります。イミキモド5%クリームは、外性器と肛門周囲の尖圭コンジローマに対して優れた効果を発揮します。 外用薬を使用することで、ウイルスから身体を守る免疫機能を高めるので、HPVの増殖を抑えたり、ウイルスが感染した細胞を障害したりしてイボを治します。 |
備考 | 尖圭コンジローマの治療薬の種類と通販での購入方法≫ |
※尖圭コンジローマは、治療時に見えているものを全て除去しても、他の部位に感染していることがあり、数週間の間隔で繰り返し治療が必要になります。
またイボなど、そういったものがないのであれば、治療は出来ないため経過観察となる場合があります。
まとめ:パートナーが尖圭コンジローマに感染したら浮気の可能性は高い?
尖圭コンジローマに感染したら、もしかしたら浮気の可能性があります。尖圭コンジローマは主に性行為(粘膜同士の接触)で感染するため、感染者との性行為があった可能性が非常に高いといえます。
ただし、潜伏期間がとても長いことや、ずっと以前から感染していても症状に気付いていない場合もあるため、感染機会を特定することは困難です。
最後になりますが、パートナーが尖圭コンジローマに感染したら、セックスパートナーに事実を伝えて、必ず検査や治療をおこないましょう。放置することでイボが大きくなったり、セックスパートナーとのピンポン感染でさらに症状が悪化する可能性があります。
もちろん浮気を疑う場合もありますが、まずはご自身とパートナーの体の健康を考え、検査や治療を優先的に行ってくださいね。
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