亀頭包皮炎の症状や原因、感染経路、治療について

『男性器（亀頭）が赤くただれている…』

『男性器が少しかゆみや違和感がある…』

その症状、もしかしたら亀頭包皮炎（きとうほうひえん）かもしれません。亀頭包皮炎とは、セックスやフェラチオ、オナニーなどで、亀頭や包皮に小さな傷ができ、そこから雑菌などが感染しておこる炎症です。おもに包茎の人に多い病気く、原因もさまざまです。

今回は、亀頭包皮炎の症状や原因、検査方法や治療について解説したいと思います。

亀頭包皮炎の原因や症状について

亀頭包皮炎の原因や感染経路

男性器の亀頭包皮炎の原因は色々あります。連鎖状球菌やブドウ状球菌、腸内細菌類、大腸菌、真菌などが原因になることもあります。これらのさまざまな菌が、異常に繁殖することで発症するケースがあり、普段から患部を清潔に保つことが大切です。

また、性行為をきっかけにこれらの菌に感染し発症することもあります。さらに、女性から淋菌やカンジダが感染することによって、性感染症としての症状が出ることもあります。

亀頭包皮炎の症状

亀頭包皮炎の主な症状は以下の通りです。

	主な症状
主な症状	赤くなる ただれ 軽い痛み かゆみ など ※原因となる菌によって症状が変わります。
雑菌や淋菌の場合	亀頭部の冠状溝（俗称カリ）部分から包皮にかけての部分が炎症を起こして赤くなり、黄色いうみが付着することもあります。
カンジダ菌の場合	カリから包皮にかけて赤くなり、白いカスがたまってかゆみをともないます。

亀頭包皮炎の検査や治療について

明らかな自覚症状がある場合は、医療機関で早期治療することをおすすめします。清潔にすることで自然に治ることもありますが、淋病やカンジダ症の場合は治療が必要になります。

亀頭包皮炎を検査できる場所と検査費用

検査場所	病院：皮膚科、泌尿器科、性病科
費用	検査：約3,000円～5,000円 薬代：約3,000円 ※上記は、保険適応でない場合のおおよその金額です。保険適用の場合は、上記金額の３割負担となります。症状が出ていない、または軽度の場合は保険適用されないことが多いため注意が必要です。
検査内容	主な検査として、原因となる菌を特定するために、皮膚や粘膜表面を綿棒で擦り培養します。1種類だけでなく、2種類、3種類の細菌が検出することがあります。 その他、分泌液（膿）や初尿の検査など ※淋病やカンジダ症の検査の有無によっても異なります。

亀頭包皮炎の治療方法は原因によって異なる

亀頭包皮炎の原因は1つの菌によって起こるケースもあれば、複数の菌や真菌によって引き起こされるケースもあるため、治療薬もさまざまとなります。

細菌性亀頭包皮炎の場合、抗生物質の塗り薬で治療を開始します。炎症を抑えるため、弱いステロイドを混合することがあります。

カンジダ性亀頭包皮炎が疑われる場合は、抗真菌薬の塗り薬で治療を開始します。炎症を抑えるため、弱いステロイドを混合することがあります。