主に性行為で感染する性感染症の治療はどのように行われるのでしょうか？『薬で治るの？』『病院へ行く必要があるの？』などなど。
性病の治療方法について
ほとんどの性病は自然治癒しないため、各性病に合った治療を行う必要があります。ここでは、性病の治療についてよくある質問をまとめました。治療の前に疑問点を解決していきましょう。
性病治療の前にまずは検査から
性病の治療の前に、まずは検査を行います。主に性病科、泌尿器科、産婦人科などの病院で検査することができます。性病は同時に2種類以上に複数感染する場合があることや、初期症状では判断がつきにくいため、一度に4～8種類ほどの検査を行う場合があります。
また、各地域の保健所にて、HIV（エイズ）やB型肝炎、C型肝炎などの検査を無料ですることができますが、検査日時がかなり限られていることや、検査できる性病の種類が少ないため、病院での検査を推奨しています。
性病治療はどこでできるの？
性病の治療は、検査を受けた病院（性病科・泌尿器科・産婦人科等）で受けることができます。性病の種類によっては、検査を受けた病院で治療を行えないケースもあるため、その場合は『紹介状』を書いてもらい、治療ができる病院へ転院する必要があります。
保健所や性病検査キットで陽性判定を受けた場合は『検査結果報告書』等を病院へ持参し治療を勧めます。ほとんどの場合、保健所や性病検査キットメーカーから病院を紹介してもらえます。
性病の治療方法
感染している病気の種類によって治療方法は異なりますが、主に治療では内服薬、外用薬、注射薬を用いて感染源の細菌やウイルスを死滅させます。
例えば性病で代表的なクラミジアの治療では、飲み薬を処方されます。クラミジアの場合は、1回の薬の服用でおおむね1週間ほどで治療が終わることがほとんどです。
ただし、性病の種類によっては飲み薬以外の治療もあります。淋病は筋肉注射と点滴で治療します。膣カンジダ症には膣剤を使用することも。
その他にも、性器周辺の皮膚等に症状がある場合はクリームなどの塗り薬を使用する場合もありますし、尖圭コンジローマによってできたブツブツやトサカは整形外科で取り除くこともあります。
性病の治療中でも病院を変えることはできる？
性病の治療中でも、病院を変更することは可能です。転院する際は、紹介状を書いてもらうことで、転院先の検査や治療もスムーズに行えます。
性病の治療薬は薬局で購入できる？
性病の治療薬は薬局では販売していません。医師の処方箋が必要なお薬です。性病検査で陽性判定が出た際は、必ず病院で治療しましょう。
※カンジダの治療薬に関しては薬局で購入可能です。クラミジアなどの治療薬に関しては、個人輸入によって海外から通販で購入することができます。
性病は完治するの？
性病によって完治するものあれば、完治せず一生の付き合いとなるケースもあります。例えば、クラミジアや淋病、梅毒などは、早期発見と正しい治療で多くの性病は完治するでしょう。
しかし、HIV（エイズ）やB・C肝炎、性器ヘルペスなど現代医療では完治することが困難な性病もあります。これらの原因となるウイルスは、一度感染したら治療をおこなっても体内から完全には抜くことができないため、HIV（エイズ）のように毎日薬を服用する場合もあります。
性病の治療期間
性病の種類によって異なりますが、例えばクラミジアや淋病、カンジダ等の治療期間はおおむね1週間～2週間、梅毒なら2～8週間が治療期間の目安です。
性病治療の費用の目安
一般的な性病のお薬の費用は3,000円前後となりますが、性感染症の治療は保険適用となるため、1,000円～2,000円前後で済むでしょう。
初めてかかる病院であれば、初診料1,500円程度がプラスされるため、3,000円～5,000円程度かかるでしょう。保険適用外の場合、5,000円～15,000円ほどかかります。
性病治療は保険証が必要？親に知られる可能性は？
診察の結果、何らかの性病と判断され治療する際は、保険証が必要な保険診療を受けることができます。検査の際に、なんらかの症状がある場合も保険適用となる場合が多いです。
保険証を使用することで医療費は3割で済みますが、『医療費の通知』によって親やパートナーの方に知られてしまう可能性もあることは覚えておきましょう。
参考：性病治療で保険証を見せることで親やパートナーにバレる？保険証の通知と自由診療と保険診療について
治療後に再発することがある？
例えば、完治するはずのクラミジアの治療をしたにもかかわらず再発する場合があります。
原因としては、1回の飲み薬では体内の菌を死滅させられなかったことや、完治する前にセックスパートナーとの性行為によってピンポン感染を引き起こしてしまったなど、様々なことが考えられます。いずれにせよ、性病の治療は再検査後の陰性判定を受けるまでを治療と考えましょう。
⇓検査も治療薬も郵送可能！⇓
性病治療の注意点
性病の治療を受ける前に知っておきたい注意点について解説します。
性病治療はパートナーと一緒に受ける
特定のセックスパートナーがいる場合は、相手に高確率で感染していると考えられるため、必ずそのパートナーと性病検査、治療を受けましょう。
ペアの片方が治療していないことで再感染し、セックスパートナー同士でピンポン感染を引き起こしてしまい、いつまで経っても完治することができません。また、治療中は性行為も避けましょう。
性病の治療は再検査にて陰性判定を受けるまで
再検査で陰性判定を受けるまでが性病の治療です。性病の種類や症状の度合いによっては、1回の治療で完治しないことがあるため必ず治療後の再検査が必要です。
また、独自の判断で性病の治療を途中でやめてしまったり、処方された治療薬を残してしまったりすることで、完治せずに再発してしまう可能性があります。
少し煩わしさ感じますが、治療後の再検査はとても大切なのです。
性病の治療は保険適用と自費診療が選べる
一般的には、性病の治療は保険適用が可能です。保険証を提示することで3割負担で治療を受けることができます。
しかし、保険証を使用することで会社や身内に知られてしまう恐れがあるため、自費診療を選ぶ方も少なくはありません。性病検査から治療となると、決して安い金額ではないため、自費診療を選ぶ方は先に費用を確認しておきましょう。
※診察を経て何か症状があると医師が判断して検査を行う場合のみ保険適用になります。性病検査の時点では、どちらにせよ保険適用外となることがほとんどです。
まとめ：性病治療は性病の特定から
性病治療に関する疑問は解決できましたでしょうか？
性病の治療は、その性病の種類によって原因菌やウイルスが異なるため、治療薬や治療方法が異なります。感染している性病を特定するためにも、まずは正確な性病検査必要です。
また、性病に感染した人の多くは、無症状が少しの症状のケースが多く、医師の視診だけではどの性病に感染しているか判断できないことがほとんどです。さらに、2種類以上の複数感染もあり得るため、一度に多くの種類の検査を行うことがあります。
性病の検査は、男性は性病科や泌尿器科、女性は性病科や産婦人科がある病院で受けることができます。病院をお探しの方は、当サイトの性病の検査や治療が可能な病院検索をご利用ください。
その他にも、自宅で自分で検体を採取する郵送検査もあります。病院での対面診察に抵抗がある方や、忙しくて病院へ行けない方は、郵送検査の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
⇓検査も治療薬も郵送可能！⇓
GME医学検査研究所 
アルバコーポレーション 
ふじメディカル 
