性器に違和感があり、もしかして性病かも?と思い、病院を探している中で、『病院へ行ったらどのような検査をするのだろう?』『病院でパンツを脱がないといけないのか?』など分からないこと多く不安になることも。
今回は、性病科や泌尿器科で行う男性の性病検査・診察内容を説明したいと思います。
【男性の性病検査】主な診察内容
男性の性病検査が可能な医療機関は、主に泌尿器科や性病科、皮膚科などの病院や保健所がありますが、多くの場合、性病科や泌尿器科が一般的です。男性の性病の診察内容は以下の通りです。
- 問診
- 尿検査
- 視診や触診
- 咽喉(のど)の検査
- 血液検査
【男性の性病検査】性病科や泌尿器科の診察内容
問診
問診では、『どのような行為をしたのか』『いつから症状があったのか』などを聞かれます。診察中に聞かれる場合もありますし、受付後に『問診表』に記入する場合もあります。主な問診内容は以下の通りです。
- いつ症状が出たのか
- どんな症状が出たか、または出ているか
- 体のどこに症状が出ているか
- 症状はいつまで続いたか、または続いているか
- どんな持病があるか
- 家族やパートナーにも同じ症状の人がいるのか
- 最後の性行為はいつか
- 肛門性交(アナルセックス)はするか
- 口腔性交(フェラチオ、クンニリングスなど)はするか
- 同性間性交をするか
- 今現在飲んでいる薬はあるか
- 妻は妊娠しているか(妻の治療が必要になるため)
性病の症状や病院によっても異なりますが、おおむねこのようなことを問診で聞かれます。『なんでこんなこと聞くの?』と思うかもしれませんが、性病を特定するためには大切なことです。
『最後に性行為をしたのはいつか』の質問では、感染した時期の推定と、症状が出るまでの潜伏期間を確認します。症状が出るまでの期間が短ければ淋菌など、長ければクラミジアなど、性病には症状が出るまでの潜伏期間がそれぞれ異なるため、性病の種類特定へのヒントになります。
また、オーラルセックスやアナルセックスの有無を聞かれる理由としては、それらの行為によって咽喉(のど)や肛門(直腸)など、性器以外に性病の症状が出ている理由になるからです。特に同性愛者の場合、肛門への性感染症がみられるケースが多く、出血を伴うアナルセックスは梅毒やHIV(エイズ)などに感染する可能性が高まります。
point.少し恥ずかしく、答えにくい質問もありますが、性病の特定や治療の観点から、包み隠さず正直に答えることが大切です。
尿検査
尿の中に性病の原因となる微生物がいるのかどうかを調べます。性病を起こす微生物は尿に混ざって出てくることも多いので、尿の中を探すことは大切です。原因の微生物が見つかればどんな薬が効くかもわかります。
point.性病の尿検査では『初尿』をとります。よく健康診断などの検尿では『中間の尿』をとりますが、それは初尿の余計な雑菌などが出来るだけ混入しないようにするためです。性病の検査では、その『雑菌』を調べるために初尿を検査します。
ペニスや肛門の視診・触診
症状が出ている部位を診察して、どんな症状が出ているか、体に目に見える変化があるかを調べます。また、性器(ペニス)に症状がある場合は、性器を診察するためにベッドに横になって下着を脱ぎます。
微生物の検査を行うために、亀頭周辺を綿棒のようなもので拭って分泌物を採取します。また、尿道から膿(うみ)が出ている場合などは、尿道に向けて細い綿棒のようなものを入れ、尿道の分泌物を採取する場合もあります。
また、肛門や直腸に症状がある場合は、肛門から指を入れて調べる直腸診(ちょくちょうしん)などの方法も必要に応じて使われます。
尖圭コンジローマのように性器に症状がはっきりと見える病気は、目で見て診察する必要度が非常に高いです。はずかしいですが我慢してしっかり見てもらいましょう。
point.一般的には看護師さんが1人付き添います。看護師さんは女性が多いためかなり恥ずかしい思いもするかと思います。また、尿道への綿棒の挿入はかなり痛いですが、すぐ終わりますので我慢しましょう。
咽喉(咽喉)の検査
フェラやクンニなどのオーラルセックスが一般的になっている今、咽喉(のど)への感染が急増しています。咽喉の検査では、細長い綿棒のようなもので咽喉の奥の分泌物を採取があります。ですが、この方法はかなり苦しいため、うがい液の採取に移行していますが、病院によって採取方法は異なります。
咽喉(のど)に感染が多く見られる性病はクラミジアや淋病です。これらを放っておくと、キスやオーラルセックスの際に、相手の咽喉や性器に感染させてしまうリスクがあるため、咽喉の検査は重要です。
point.泌尿器科や皮膚科などでは咽喉の検査を行っていない場合があります。その場合は耳鼻咽喉科や性病科で検査を受けましょう。
血液検査
針を刺して採血し、血液を調べます。梅毒、HIV(エイズ)、B型肝炎、C型肝炎などは血液検査で抗体検査を行います。一方で、淋菌やクラミジアは、性器に感染しても血液に入ってこないため、血液検査では見つけられないことも多く、一般的には亀頭周辺の分泌物や尿道の膿(うみ)を検査します。
性病検査を検討中の方へ
性病の症状があきらかに出ている場合は病院で検査し、そのまま治療を行う必要があります。ですが、できれば恥ずかしい内診などは避けたいものです。
症状がない、または症状がほとんど出ていない場合は、病院ではなく郵送検査が可能な性病検査キットを検討してみてはいかがでしょうか。
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