もしご自身の彼氏や彼女、旦那や妻が性病と発覚(または性病の疑いがあると)したら、『もしかしたら浮気?』と疑いの目を向けるかもしれませんよね。それは、一般的な性病の感染経路はやはり性行為だからです。
しかし、性病の種類によっては、性行為の経験がなくても感染・発症してしまう種類もあるため、一概に浮気と断定することは難しいでしょう。実際問題、浮気の証拠がない場合や、たとえ浮気があっても性病に感染したパートナーが自供しなければ推測の域を超えることはできません。
当サイトでも、性病と浮気の関連性にまつわるご質問をいくつかいただきました経緯もあり、今回記事にまとめさせていただきます。できるだけモヤモヤが解消されるよう、性病の種類や感染経路から浮気の可能性について考えていきます。
今回は、パートナーが性病に感染、またはその疑いがある場合の浮気の可能性についてと、各性病別の浮気の可能性について個別解説したいと思います。
性病に感染したら浮気確定?様々な可能性について
パートナー(彼氏や彼女)が性病に感染して浮気を疑っても、まずは喧嘩や口論をする前に、性病について理解しておくことがあります。
※ここでは、男女の永遠の課題『どこからどこまでが浮気か?』という問題は別にして、性行為(セックス)の観点から感染の可能性を考えています。
性病に感染したら浮気の可能性がある
一般的には、パートナー(彼氏や彼女)が性病に感染したら、もしくはその疑いがある場合は、浮気(性行為)をした可能性が高いです。
◆性病は主に性行為(セックス)によって感染する
性病の感染経路のほとんどは性行為(セックス)です。多くは、性器の粘膜同士の接触することや、精液が相手の性器(粘膜)に付着することで感染します。また無理に激しい行為によって出血を伴う性行為もリスクが高まります。
特にコンドームなしの性行為やアナルセックスなどは、相手がすでに何らかの性病に感染していたら、高い確率で自分も感染するといわれています。もちろんコンドームを着用していても完全には防ぐことは難しいです。
◆オーラルセックスによる喉(のど)への感染
実はオーラルセックスによって喉(のど)に感染するケースもあります。
性器に感染しているパートナーとオーラルセックス(フェラやクンニ)をすることで、自身の喉(のど)に感染する場合があります。喉に感染した状態で他の人ともオーラルセックスしてしまうと、相手の性器に感染させてしまう可能性が高まってしまいます。
◆風俗店の利用でも性病感染リスクが高い
また、風俗を利用することでも性病に感染するリスクが高まります。(とりあえず風俗店の利用を浮気とみるかは別として男性用、女性用の風俗店が存在します)
特に風俗店ではクラミジアや淋病などの感染率が高い性病が蔓延していると言われています。(風俗店で感染しやすい性病としてクラミジアや淋病が代表的です)
クラミジアや淋病は1回の性交で30%~50%ほどの確率で感染すると言われています。さらにクラミジアや淋病などは自然発生して発症する病気ではないので、誰かと性行為を行って感染したと考えるほうが自然でしょう。
point.
ご自身の彼氏や彼女、旦那や妻、つまりセックスパートナーが性病に感染したら、浮気(性行為)があった可能性が高いです。
特に風俗店でも感染者が多いクラミジアや淋病は、自然発生するような病原菌ではないため、感染者との性行為があった可能性が非常に高いといえます。
ですが、感染した性病によっては、すぐに浮気と断定することもできません。まずは、どんな性病に感染したか、またその性病の特徴を知ることが大切です。
性病に感染しても浮気ではないケースとは?
実は性病に感染していたことが判明しても、浮気、つまり他の人と性行為をせずに発症しているケースがあります。
◆潜伏時間がとても長い性病がある
HIV(エイズ)がその代表ですね。HIV(エイズ)は感染後、5年~10年経ってから発症するケースがよくあります。
他にもB型肝炎やC型肝炎は数週間~180日程度、梅毒は3週間、3か月、3年を機に症状が変化するタイプもあります。
これは、今付き合っている(結婚している)相手が、付き合い始める前に性病に既に感染しているケースがあるということです。
また、HIV(エイズ)や肝炎、梅毒の特徴としては血液で感染することです。カミソリの共有や医療機関での注射針などで感染したケースもあります。
◆性行為を経験したことなくても感染・発症するケースがある
実は性病の中でもカンジダやトリコモナス、毛じらみなどは、性行為以外でも感染や発症することがあります。
カンジダ症は、カンジダというもともと体内(膣内)に存在する常在菌が以上に繁殖して発症してしまいます。その原因は、ストレスやホルモンバランスの変化、疲労によって引き起こされる場合があります。
トリコモナスは水の中で生きる微生物のような生き物です。そのため、まれですがが性行為以外にも感染する可能性があります。例えば、トイレの便座、お風呂のタオルやバスマット、プールや温泉等です。
毛じらみはシラミの一種で性器周辺の体毛に寄生します。こちらも性行為以外でも、タオルの共有などで感染することがあるのです。
また、エイズや肝炎、梅毒なども血液を介して感染することがあります。
point.
上記のように、性病の種類によっては、今のパートナーと付き合う前から感染していて、長い潜伏期間を経て発症するものがあります。
また、もともと自分の体内(膣内)に存在する菌が増殖したり、性行為ではなく不衛生なタオルの共有などで感染してしまうケースがあります。
既に自身(あなた)が性病に感染していた可能性もある
パートナーが性病に感染していた、もしくはその可能性がある場合は、もしかしたら自身(あなた)が先に性病に感染していた可能性があります。
◆性病の症状のほとんどは無症状か分からないくらいが多い
性病に感染しても、その多くは無症状か少しの症状が出るだけという場合が多いのです。実は以前から自身(あなた)が感染していて、それに気づかずにパートナーに移してしまっている可能性があります。
この場合は、自身(あなた)は無症状かほとんど症状が出ていない状態で、パートナーに症状が出てしまったパターンです。(可能性は高くはないと思いますが、ありえるという意味で)
point.
いずれにせよ、パートナーが性病に感染、または感染の疑いがある場合は、まずは2人とも検査が必要です。どんな性病に感染しているか、また同じ性病に感染しているかなどで、分かることが増えるかもしれません。
性病の種類別で浮気の可能性を推測!
性病名 | 浮気のリスク |
---|---|
クラミジア |
浮気の可能性としては高めです。クラミジアは自然発生して発症することはないため、性行為を通じて感染したと思われます。風俗店で感染した例も多々あります。 |
淋病 |
クラミジアと同様、浮気によって感染した可能性が高いといえます。淋病も自然発生し発症するわけではありませんので、性行為によって感染したと考えたほうが妥当です。 ただし、女性に症状が出にくい性質があるため、自身が感染していて知らないうちにうつしてしまった(うつされた)可能性があります。 |
トリコモナス |
トリコモナスに感染したら、浮気の可能性はやや高いと言えるでしょう。しかし、トリコモナスは性行為以外にも感染する可能性があります。 不衛生な環境下、例えばちゃんと洗っていないバスタオルの共有などですね、、そういった環境でも感染するため、発展途上国中心に感染が増えていますし、性行為(セックス)を経験したことない女性も感染します。 |
カンジダ |
カンジダは性行為の経験がなくても発症する疾患のため、浮気の可能性とは低いと推測できます。 男性(彼・旦那)がカンジダ症になったら、まずは女性側の膣カンジダ症を疑いましょう。あなた、もしくはあなたのパートナーは、体調不良等が原因でカンジダを発症してしまった可能性があります。 |
HIV(エイズ) |
HIV(エイズ)を発症したと判明しても、その長い潜伏期間から感染機会が特定しにくいため、浮気の可能性はやや低いと考えられます。 それよりも、パートナーがHIV(エイズ)を発症したら自身(あなた)も感染している可能性があるため、放置せずに検査と治療に専念しましょう。 |
梅毒 |
梅毒に感染が判明したら、主に性行為で感染するという意味で浮気の可能性はやや高いと思われます。特に第1期の発症の場合はおおむね3週間前に感染機会があったと感がられます。 しかし、梅毒は潜伏期間と発症を繰り返す複雑な特徴があることや、輸血やカミソリの共有などの血液でも感染します。一概に浮気と決めつけるのは危険です。 |
性器ヘルペス |
唇に水ぶくれやぶつぶつができるおなじみのヘルペスですが、実は性器に感染する種類もあります。そして、性器ヘルペスは何度も再発するため、過去に感染したヘルペスが再発する場合もあります。 カップルのどちらかが、もともとヘルペスを患っていたとしたら、浮気の可能性としてはやや低いと言えるでしょう。 |
尖圭コンジローマ |
パートナーが尖圭コンジローマに感染したら浮気の可能性もありますが感染機会が特定しにくい特徴があるため判断が難しいといえます。 尖圭コンジローマは主に性行為で感染しますが、ずっと以前から感染して再発を繰り返している可能性もあるため、すぐに浮気と決めつけることは危険です。 |
※浮気リスクの高低は当サイト独自の見解であり、浮気の断定や否定ではありません。あくまで参考までにみてください。
まとめ:パートナーが性病に感染、もしくはその疑いがある場合は性病検査を
性病に感染しても、他の人との性行為をしていない場合もあるため、まずはパートナーと落ち着いて会話ができると良いですよね。相手の方が、感染機会に心当たりがないと言っている場合は、それを信じることも大切です。
いずれにせよ、彼氏や彼女、旦那や妻など、自身のセックスパートナーが性病と判明、またはその疑いが出た場合は、必ずペアで性病検査と治療を行いましょう。
性病は放置することで不妊症の原因(もちろん男性も)となることがありますし、さらに2種類以上の同時感染もありえます。
また、片方が治療しても、もう片方が治療を怠ることでパートナー同士で感染し合うピンポン感染を起こしてしまいます。